1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 特定非営利活動法人AMDA

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  • インド視察記-5〜分業体制の慣習化〜(2019/11/4〜19)

    公開日:2021年02月25日
    AMDAグループ代表 菅波 茂
     
     

    衛生教育を行う
    AMDAピースクリニックスタッフバビータ氏

    2019年11月13日午前11時。日本-インド友好医療センター(AMDAが行うブッダガヤでの活動を一緒に行っている)の敷地内で、隣に位置するダンプール村の人たちに、日本インド友好医療センターの敷地の隣人であるラジェッシュ氏の主宰するエコラス・デ・ラ・テレ福祉団体と共同で、衛生教育を実施しました。講師はAMDAピースクリニックのスタッフであるバビータ氏です。インドの人は人前で話すことを日本人のように恥ずかしがりません。聴衆がざわめいていようとなかろうと気にすることなく堂々と話します。彼女はAMDAピースクリニック内では非常に謙虚にふるまう人です。その差にびっくりしました。

    • インド視察記-4 〜ヘルメット配布から洪水災害支援へ〜(2019/11/4〜19)

      公開日:2021年02月04日
      AMDAグループ代表 菅波 茂
       

      ヘルメット配布前に
      地元ロータリークラブのメンバーと

      2019年11月12日午後。前年と同様にオートバイに乗っている人たちにヘルメットの無料配布をブッダガヤロータリクラブと共同プロジェクトとして行いました。2回目を行った理由は前年のヘルメット配布がテレビや新聞などに大々的に取り上げられたからとのこと。「今や、ブッダガヤの人たちはAMDAの名前をよく知っているよ」と。共同とはヘルメット購入金額を両団体で半分ずつにしたことです。ブッダガヤロータリクラブからの提案でした。この提案に驚きました。日本はお金持ちと信じ切っていますから。インドの人たちが経費を半々でプロジェクトを提案することは本当に珍しいことだからです。昨年は50ケ

      • インド視察記-3〜AMDA奨学金〜(2019/11/4〜19)

        公開日:2021年01月28日
        AMDAグループ代表 菅波 茂
         

        ビクラム氏と筆者

        2019年11月11日午前11時。ジーナアミタッブ学校を訪問しました。貧しい家庭の子ども達が対象です。事務局長はビクラム氏です。52歳です。驚くべきことに、彼が人と話をする時に、彼の眼は瞬きを全くしません。普通の日本人なら耐え切れずに視線をずらすと思います。彼の眼をとてもかわいらしく感じているので、視線をずらすことなく対応しています。

        彼がこの学校を始めた動機は、彼自身が貧しい子供時代を送り、ブッダガヤにある印度山日本寺の菩提樹学園で日本語と

        • インド視察記-2〜現在と未来の世界〜(2019/11/4〜19)

          公開日:2020年06月02日
          AMDAグループ代表 菅波 茂
           

          老人の家に寄付したポンプ

          2019年11月8日午後2時、ビハール州ブッダガヤの郊外にあるシュリプール村を訪問しました。目的は3つありました。1つはAMDAが寄付した水田のための水のポンプ施設が使われているかどうか。これはO.K.でした。水を注がれた水田では青々とした稲が見られました。2つは、村の人たちの住居よりは少し離れている場所にあり、AMDAピースクリニックの元スタッフであるベーダ氏がお世話する、老人の家に寄付した水のポンプが稼働しているかどうか。これもO.K.でした。勢いよく水がでてきました。このポンプ、今は亡き岡山大学医学部の同級生だった仲宗根浩二氏の奥様と一緒に寄付した大切な記念碑です。3つは岡山にある日蓮宗太生山一心寺ご住職の中島妙江氏

          • インド視察記-1〜My Classmate〜(2019/11/4〜19)

            公開日:2020年03月16日
            AMDAグループ代表 菅波 茂
             

            インド医師会館でライ先生(右から3番目)と映る筆者

            2019年11月6日。この日に初めてインド医師会のゲストハウスに2泊しました。インド医師会の元名誉事務局長であるライ先生の強い勧めでした。ライ先生との夕食会は午後8時から始まりました。インド医師会の会議などは会員が夕方の診療を済ませた後の午後8時から行われるようでした。場所は医師会長の部屋でした。良いのかなと思いました。ちゃんと許可は取っているから問題はないとのこと。どうみてもいつも自分の応接室として使っているような雰囲気でした。彼がつぶやいた一言がポイントでした。「ここでは私が一番の年長者なのだよ」と。付属のレストランも午後は6時から開かれます。ライ先生が注文した品々が次々とテーブルに運ばれてきました。ライ先生とレストランの人との会話と態度はどうみても身分社会の

            • ネパール支部とインド支部訪問記(5)〜ブッダガヤでの活動〜

              公開日:2020年03月05日
              AMDAグループ代表 菅波 茂
               

              車窓から見えたヒンドゥー寺院

              2019年9月8日。ゴアのThe LaLiTホテルをタクシーで出発。行く先はカルナタカ州のウドゥピー市。AMDAインド支部長のM.S.KAMATHインド伝統医学医師に会うためでした。時間は6時間。料金は7200インドルピー。航空機や電車で行く方法もありましたが、人々の生活を観察するためにタクシーを選択しました。途中で昼食を食べたレストランの名前はKAMATHでした。KAMTH医師の所属する部族コミュニティはコンカニです。ブラーマン階級で菜食主義です。ウドゥピーはクリシュナ神の生まれたところであり、菜食レストランが有名です。

              道路から街ごとにヒンズー教の大小さまざまな寺院を見学することができました。ところどころにキリスト教会を見ました。

              • ネパール支部とインド支部訪問記(4)〜第34回アジア大洋州医師会連合インド総会(2)〜

                公開日:2020年03月02日
                AMDAグループ代表 菅波 茂
                 

                南アジア地域協力連合医師会(6ケ国)の
                Ravinndra Wankhedkar会長と筆者

                総会の終了於後に南アジア地域協力連合医師会のRavinndra Wankhedkar会長(世界医師会財務担当役員、前インド医師会長)からAMDAとの災害支援協定の申し込みがありました。来る2019年11月にインド連邦共和国の首都のニューデリにて調印をする予定になりました。南西アジア医師会連合所属のネパール、バングラデッシュ、パキスタンの3ケ国の医師会とは既に災害支援協定を調印しています。最大の会員規模を誇るインド医師会と災害支援協定を調印すれば、AMDAの南西アジアにおける自然災害対応能力は一段と強化されます。

                • ネパール支部とインド支部訪問記(3)〜第34回アジア大洋州医師会連合インド総会(1)〜

                  公開日:2020年02月27日
                  AMDAグループ代表 菅波 茂
                   

                  第34回アジア大洋州医師会連合(CMAAO)
                  総会で発表する筆者

                  2019年9月5日-7日、インド連邦共和国で開催された第34回アジア大洋州医師会連合(CMAAO)総会に参加し、7日の午前中に「世界災害医療プラットフォーム構想」を提言しました。骨格は国連機関-各国政府-世界医師会-NGO/NPO-大学-公益団体-企業の7者連携です。具体的に内容を説明します。

                  **********

                  2017年11月、当時の横倉義武世界医師会長(日本医師会長)に世界医師会災害医療ネットワーク構想を提案し賛同を得ました。その後、2018年4月の世界医師会リガ理事会(ラトビア)において、先ずはCMAAO域内におけるネットワークの構築を世界医師会から日本医師会に要請されました。私たちAMDAは

                  • ネパール支部とインド支部訪問記(2)〜ルンビニ公園にも国際空港建設〜

                    公開日:2020年01月11日
                    AMDAグループ代表 菅波 茂
                     

                    整備中のカトマンズ・ローカル空港

                    2019年9月2日。カトマンズ・ローカル空港からルンビニ公園に近いローカル空港にブッダエアーで飛びました。時間は30分ほど。このローカル空港に国際空港が整備されています。ルンビニ公園にある各国の仏教施設を訪れる世界からの仏教徒を迎えるためです。

                    仏教徒にとっての四大聖地は生誕の地ルンビニ、悟りの地ブッダガヤ、最初の説法地サールナート、涅槃の地クシナガラは、後に四大聖地として信仰篤い人々が巡礼をしています。生誕の地ルンビニはネパール連邦民主共和国にありますが、残りの3つの聖地はインド連邦共和国にあります。釈迦族のカピラ城跡

                    • ネパール支部とインド支部訪問記(1)〜保健教育への挑戦〜

                      公開日:2020年01月08日
                      AMDAグループ代表 菅波 茂
                       

                      メチ病院

                      2019年8月31日。マレーシア連邦のクアランプール国際空港からネパール民主共和国カトマンズ国際空港にマレーシア航空で飛びました。時間は4時間30分ほど。AMDAネパール支部事務局長のレグミ氏が迎えに来てくれました。ホテルは小規模で清潔感があり、スタッフの気持ちの良い応対が印象的でした。屋上にある喫茶で最近の事情をいろいろと教えてもらいました。何よりもうれしかったのが、AMDAは3ケ所の病院を運営していますが、最も問題だったメチにある病院の経営がうまくいっていることでした。AMDAメチ病院はAMDAダマック病院から車で1時間半の距離にあります。2008年に日本大使館の草の根無償資金を活用して建設されました。AMDAネパール支部の意欲は充分でしたが、病院機能としては不十分な体制のまま

                       
                       
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