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ボレリア症・レプトスピラ症
ボレリア症 (borreliosis, borrelioses)
ボレリア症はBorrelia属による細菌感染症である。この菌は(トレポネーマやレプトスピラのように)スピロヘータに属し、節足動物によって伝播する。
形態学によりBorreliaは全て同定される。新鮮な検体を用いて(墨汁染色後、暗視野または通常の顕微鏡で)検鏡する。Borreliaは常に細胞外に、可動性のある螺旋体として認められ、長さ3-20μm、幅 0.3-0.5μm、4-12回の軽い螺旋をもつ。 May-Grunwald-Giemsa染色やVago式鍍銀染色では、Borreliaは螺旋型より波動型に見える。電子顕微鏡で観察すると、内部の運動器官がはっきり判る(15本の螺旋状に巻いたフィブリル(原繊維)が菌体と逆回りに認められる)。
Borreliaは全ての細菌と同じように分裂する。スピロヘータに特有の顆粒は分裂しないが、古い培地上では退縮が認められる。培養は特別な培地(野口培地またはLi Yuan Po培地)かニワトリ胚の尿嚢膜、或いは細胞培地で行なわれる。検査室では種の同定は血清学的に行なわれ、免疫交差法や実験動物(ハツカネズミ、ハムスター、ネズミに、可能ならばサル、ハリネズミに)接種する。
Borreliaには(少なくとも21種の)沢山の種がある。ライム病の病原体であるB.burgdoreriなどは、最近まで同定されなかった。Borreliaの種の同定は、節足動物で発育させてから行なうが、この判定基準が絶対的という訳でない。実際にB.recurrentisはシラミによって以外は伝播されないが、地域性の回帰熱の病原性のBorreliaはいろいろなマダニやシラミに定着する。これは、Borreliaは全て、媒介昆虫の違いに二次性に適応して独立種に分かれる、という随分昔にCharles Nicolleが挙げた仮説を支持するものである。
Borreliaは回帰熱とライム病の病原体であり、それぞれにつき叙述する。
回帰熱 (recurrent fever, fievres recurrentes)
異なる種のBorreliaが病原となり、有熱期と無熱期が交互に繰り返すことが特長の、回帰熱を起こす。
媒介昆虫によって、次のように分類される。
−シラミ媒介回帰熱(ICD 088.0.)は世界中に見られる回帰熱で、コロモジラミによって伝播する。
−マダニ媒介回帰熱(ICD 088.1.)は地域的な分布があり、Ornithodores属(カズキダニ)のいろいろな種によって伝播する。
コロモジラミ(Pediculus humanus) とアタマジラミ(Pediculus capitis) の2種は異なり、後者の媒介の可能性が論争されているが、血清学的には証拠に乏しい。
歴史と現状(history and situation quo)
症候
世界的な回帰熱(cosmopolitan type)
地域的な回帰熱(sporadic type)
診断(diagnosis)
治療(treatment)
予防(prevention)
ライム病 (lyme disease, maladie de lume)
ライム病は温帯諸国の疾患で、米国( Connecticut州Lyme郡)で最初に報告され、序で欧州やアジアの温帯地方で見つかっており、熱帯地方では殆ど症例がない。
疫学(epidemiology)
症候(symptomatology)
診断(diagnosis)
治療(treatment)
レプトスピラ症 (leptospirosis, leptospiroses) ICD100.
レプトスピラ症(Weil病)は世界中に見られる疾患であるが、特に東南アジアの熱帯地方に広く分布する。
疫学(epidemiology)
症候(symptomatology)
診断(diagnosis)
治療と予防(treatment and prevention)
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