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症候
典型例:再発性の熱性黄疸を主体とする。レプトスピラ血清型としては、icterohaemorrhagiae型(あらゆる気候下で見られる)の他、 grippotyphosa型(中央アフリカ)、bataviae型(東南アジア)、pomona型(アメリカ大陸)が多く、さらに非常に稀だが、現地の血清型が挙げられる。
6-12日の潜伏期の後、広範な感染症候群とびまん性の疼痛(関節痛、筋肉痛)、髄膜症状、結膜充血で発病する。黄疸は第5−7病日に出現し、その間当初の感染症候群は減弱する。黄疸は強く、(皮膚付属器の血管拡張のため)《熟れたザクロの実》のように紅潮して見える。黄疸と合併して、髄膜炎(臨床症状と検査所見)、腎障害(乏尿、蛋白尿、尿円柱、高窒素血症)、出血傾向、多核白血球優位の白血球増多症を認める。第10病日に中間期が始まり、解熱と黄疸の軽減が見られる。第15病日に発熱が再び起こり、髄膜と腎症状も併発することが多いが、黄疸は再燃しない。第20病日に解熱する。回復期は長いが、肝と腎に後遺症は残さない。
抗生剤投与により、熱発の再燃は抑えられ、合併症の危険が減るが、しばしば熱帯地方では治癒までの期間は短縮出来ない。

重症型:殆ど全例の血清型がicterohaemorrhagiae型で、特に極東地域で多い。肝障害は稀にしか重篤でない。無尿または利尿がある急性腎不全が、第5病日に発症することがある。広範な出血性症候群がしばしば起こり、紫斑、消化管出血を見る。昏睡、痙攣、虚脱(心筋病変または自律神経障害に因る)があれば、予後不良である。

  解離型:軽症のもので、ある地域の変異血清型がある年に流行して起こることが多い。誤診されやすく、非肝性黄疸、無菌性髄膜炎、腎不全、感冒様症状、腸チフス様と診断される。出血傾向や眼症状(ぶどう膜炎)が単発することは非常に稀である。
 
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