ヘルメット配布前に
地元ロータリークラブのメンバーと
メディアのインタビューに答えるボルドワージ氏
ヘルメットを配布するガヤ地区長官
ここでもインドの人たちの好奇心に満ちた積極性を垣間見ることができました。ブッダガヤロータリクラブや私たち主催者とは何の関係のない人たちが、テレビに映ろうとテレビカメラに向かってぐいぐいと割り込んでくるのでした。もちろん、この無関係の人たちをぐいぐいと押し返しました。このやりとりを楽しめるぐらいでないと、日本人はインドではやっていけないと実感しました。
この後、複数の警官が詰めている交番の中でボルドワージ氏と休息をしました。若い警察官がヤシの実のジュースを持ってきてくれました。もちろん、警察官たちに親切にされたのはボルドワージ氏のお陰です。加えて、暑さにもかかわらず、私はブレザーにネクタイをしていました。それなりの社会的地位にいるように思われたのかもしれません。交番の椅子にもたれて、ジュースを飲みながら、外の混雑ぶりを眺めながら不思議な気持ちでした。
前日の11日の午後8時にブッダガヤロータリクラブのメンバーが経営するレストランで10人ほどが集まってヘルメット配布について相談をしました。私も参加しました。インドの人たちに囲まれても不思議なほど違和感が全くありませんでした。最初に野菜のスープがでてきました。空腹にはとてもおいしく感じられました。次に野菜の揚げ物がでてきました。これも美味しかった。しかし、これらは前菜です。次はいよいよ主食として何が出てくるのかと期待に充ち溢れていました。ところが、この2品で打ち止めでした。肩透かしを食らったこの気持ち。どのように表現できるのかわかりませんでした。よくよく思い起こせば、昨年の打ち合わせの集まりの時も2品だけでした。日本のロータリクラブのお昼の定例会に参加した時はしっかりとした主食に食後のコーヒまで出ます。所変われば品変わる。味わいのある一句です。
ブッダガヤロータリークラブのメンバーと打ち合わせ
2018年にブッダガヤロータリークラブと協定締結
ブッダガヤロータリクラブとは昨年に災害支援協定を締結しました。ビハール州では毎年8月頃に雨季による洪水被害が発生します。何十万人〜百万人という被災者が発生します。今後は定例事業として洪水被災者支援事業の開始を考えています。ブッダガヤロータリクラブに加えて、日本-インド友好医療センター活動拠点の良き隣の田畑の持ち主であるラジェッシュ氏の運営する学校からの学生の参加、そして危険を回避するために元ビハール州警察長官であるボルドワージ氏による地元警察への安全確保要請などである。ほっといてもベーダ氏が総指揮を執ることは明らかです。年ごとに救援回数を重ねるごとに規模が拡大することが予想されます。理由は簡単です。インドの人たちはより良き来世のために喜んで功徳を施すからです。この救援活動は絶好のプログラムと思います。ただ、ブッダガヤの人たちは災害支援活動をどのようにしたら良いのかわからないだけだったと思います。AMDAとして支援活動に30万円を提供します。ブッダガヤロータリクラブからは資金だけでなく車両などの現物提供が期待されます。ホテル業界も参加して、メディアも参加して大きく報道されればみんな喜びます。各国寺院も巻き込んだブッダガヤ全体の年中行事になれば、お釈迦様悟りの地として大きな意義があると思っています。