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ネパール支部とインド支部訪問記(2)〜ルンビニ公園にも国際空港建設〜

公開日:2020年01月11日
 
AMDAグループ代表 菅波 茂
 

整備中のカトマンズ・ローカル空港

2019年9月2日。カトマンズ・ローカル空港からルンビニ公園に近いローカル空港にブッダエアーで飛びました。時間は30分ほど。このローカル空港に国際空港が整備されています。ルンビニ公園にある各国の仏教施設を訪れる世界からの仏教徒を迎えるためです。

仏教徒にとっての四大聖地は生誕の地ルンビニ、悟りの地ブッダガヤ、最初の説法地サールナート、涅槃の地クシナガラは、後に四大聖地として信仰篤い人々が巡礼をしています。生誕の地ルンビニはネパール連邦民主共和国にありますが、残りの3つの聖地はインド連邦共和国にあります。釈迦族のカピラ城跡はルンビニ公園から少し離れた場所にあり、長さが1kmもない小さなお城です。釈迦族が小さい部族だったからでしょうか。

  ブッダとは悟りを開いた人。釈迦とはシャキャ族出身の意味です。ブッダは時代の要請によりその時代にふさわしい教えをもってこの世に出現するとのこと。今の釈迦ブッダは17代目であり、シャキャ族から出た3人目のブッダとのことです。現在の仏教の教えでの末法とは仏教の教えの限界が来ており、次の時代には、その時代のふさわしい教えをもったブッダが出てくるとのことです。人類が宇宙に進出する状況にふさわしい教えでしょうか。私は複数のブッダがいる話をスリランカで初めて聴いた時には目から鱗が落ちる思いでした。日本ではブッダとはお釈迦様のことであり、ただ一人の聖人と習っていたからです。そして、釈迦族の末裔がネパール連邦民主共和国の首都カトマンズに20万人、仏教徒として生活をしている事実を確認しました。釈迦族はガンジス河流域からネパールのカピラ城のある地域に移動をしたそうです。

 

ルンビニ

ルンビニ公園の周辺の住民はムスリム教徒です。昔は不可触選民といわれたアウトカーストの人たちです。彼らはヒンズー文明の特徴であるカースト制度から脱却するためにムスリム、キリスト教徒そして新仏教徒になっています。インドの現モディ政権はヒンズー教至上主義でヒンズー教徒以外の宗教に圧力を加えています。具体的には多くのトラストが廃止させられてきています。インド独立時には6%だったムスリム人口が現在では22%にまで増加してきて、大きな脅威になっている事実があります。ミャンマー、タイ、フィリピンでもムスリム人口の著明な増加が大きな政治的・文化的な摩擦を引き起こしています。イスラムでは基本的に女性の社会参加を認めていません。したがって、貧しいながらも子だくさんです。近い将来に、地球の人口の50%がムスリム教徒になると予測されています。

3年前に訪れたルンビニ公園とは違って、よく整備されています。ネパール政府が定めた広大な敷地の中に各国の仏教寺院がその特色を競い合っています。

 

シッダルタ母と子の病院

その数キロ離れた場所にマレーシアのNGOが心臓に関するクリニック設立の計画があり相談にのっています。先天性心疾患のスクリーニングを行い、手術の必要な子どもを提携しているインド連邦共和国にある心臓専門病院での手術を支援するプロジェクトです。基本は遠隔診断システムです。AMDAネパール支部にはトリブタン大学教育病院(医学部)の教授が多くいます。テクニカルな支援をお願いしています。なお、AMDAネパール支部がルンビニ近郊のブトワール市にシッダルタ母と子の病院を運営しています。入院患者の必要があれば応じることができます。クリニック設立の土地はネパールの僧侶のトラストがルンビニ市から租借しており、百エーカあります。とても広大な面積です。その僧侶は医療施設のほかに教育施設や職業訓練センターなど大きな夢を持っています。

その僧侶のトラストは香港に登録されており、北京とも交流があります。中華人民共和国政府からの支援の可能性もあります。ただ、中華人民共和国政府が現在もチベット仏教を弾圧しており、日本の仏教界からの支援が得られるのかと疑問視しています。一番の問題点は土地がルンビニ市からの租借地であることです。市長が変われば要求がどんどん出てきます。シッダルタ母と子の病院も同様な状況で苦労しています。一方、AMDAダマック病院は自らの土地(地域住民からの寄贈)なのでこのような苦労はありません。ダマック市行政とも地域住民のために本当のパートナーシップのもとに協力し合っています。


 
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