AMDA 本部スタッフによるインド訪問(2025/1発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA 本部スタッフによるインド訪問(2025/1発行ジャーナル春号)

プロジェクトオフィサー 金高 摩耶

 11 月中旬、インド・ブッダガヤにあるAMDA ピースクリニック(以下、APC)をAMDA 本部職員が訪問しました。
 
Day-1: APC 妊婦健診


 この日は、2 週間に1 度の妊婦健診が行われました。14 時から開始され、今回は25 人が診察に訪れました。妊婦さん一人一人に対して、顔写真や個人情報、これまでの診察の記録が記されたカルテが手渡されます。体重測定等を行った後、順番に医師による診察が行われました。血圧測定や触診、状態によっては、血液検査も行われます。必要に応じて薬も無料で配布されました。医師の問診や、薬の説明を聞く際の妊婦さんの真剣な表情がとても印象的でした。この活動がどれだけ多くの命の安全な誕生につながっているだろうと改めて感じました。

Day-2: AMDA あおぞら食堂


 毎週火曜日に行っている食事支援(通称”AMDA あおぞら食堂”)が開催されました。真夏に比べると、少し涼しくなってきたものの、日差しは強く、対策としてAPC 屋上の木陰に机が並べられました。この日提供されたメニューは、野菜カレー、ダルカレー(豆カレー)、白ごはんでした。

 食事支援開始の9 時半以前から、玄関の前には子どもたちが集まり、とても楽しみにしている様子でした。参加者は、まず入口付近で整理券を受け取ります。そのまま二階へと移動し、手を洗ってから、机につきます。地元の子ども達をはじめ、タクシーの運転手、車椅子の方々、近くにある盲学校の生徒の皆さんなど、さまざまな方が訪れました。「たくさん野菜を食べることができてうれしい!」「おいしかった!ありがとう!」などの声を生で聞くことができ、非常に嬉しかったです。

Day-3: APC マタニティクラス


 毎週水曜日に行うマタニティクラス(健康教育・栄養プログラム)が実施されました。まず、それぞれがカルテを持ち、APC スタッフによるカルテのチェックと血圧測定が行われます。訪れた妊婦さんは、子どもを連れた方も多く、お互いに子ども達の面倒を見あう様子がとても印象に残っています。クリニックの奥では、もう1 人のスタッフが野菜スープの準備をしていました。その後、スープが配布されました。月に二回の健診だけではなく、APC スタッフによるフォローや、栄養面のサポートに対する必要性を改めて実感しました。

 今回の訪問では、APC の一連の活動が、新しい命が安全に誕生するために必要不可欠であると改めて実感しました。AMDA では、今後も引き続きAPC での活動を行っていきます。