AMDA 本部 近持 雄一郎
2024 年に開設 10 周年を迎えたインドネシア・AMDA マリノ農場。有機農法で米や野菜を生産している同農場では、この 10 年間、有機農業とオーガニックな農作物に対する生産者と消費者の理解を着実に広めてきました。岡山県新庄村で研修を受けた二人のインドネシア人農家が日本で習得した知識と技術を持ち帰り、現地の伝統農法と組み合わせて、独自の農業を展開しています。
マリノ農場に共鳴して有機農業に転換する現地農家が増え、生産体制もある程度整った昨今。これまで課題であった商品の販路拡大にも新たな兆しが見えてきました。それはインドネシア国内で広く利用されている『Shopee』と『Tokopedia』というオンラインショッピングプラットフォームの存在です。これらのサービスを利用し、マリノ農場では、主力商品ともいえるオーガニックの赤米を出品。商品の動画を投稿するなどして、新たな顧客の獲得に努めています。このほかフェイスブックに広告を出すなどの試みも始めているようです。尚、昨年 12 月、この赤米は現地の有機認証審査機関より正式に有機商品としての認可を受けました。農場開設 10 周年の節目となる中、このような朗報に接して、関係者一同、喜びに沸いています。