AMDA 本部 近持 雄一郎
2022 年後半にパキスタンで発生した大規模な洪水に対応するため、AMDA では昨年 9 月に現地へと調整員を派遣。パキスタン国内の協力団体と連携して緊急支援活動を行いました。国土の三分の一が浸水した今回の災害では、水が引くまでに数ヶ月を要する結果となりました。活動を引き継いだ現地協力団体の一つ『バカイ財団』は、10 月からシンド州モロ(Moro)、タッタ(Thatta)、カロ(Gharo)の 3 つの地域において、医療支援と物資支援を実施。医療支援については、救急救命士や医師が患者を診察し、下痢や咳、眼病等の治療に当たりました。3 回の派遣で対応した患者の数は 1,000人を超えます。また物資支援については、米、豆類、小麦粉、ティーバッグ、調理油などの食料品のほか、絆創膏や軟膏、抗生物質や衛生用品などが入った救急箱を配布し、受益者は合計で 200 世帯余りとなりました。