東日本大震災から 12 年 〜 AMDA 大槌健康サポートセンターの再建と現状(2023/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
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東日本大震災から 12 年 〜 AMDA 大槌健康サポートセンターの再建と現状(2023/4発行ジャーナル春号)

AMDA 大槌健康サポートセンター長 鍼灸師 佐々木 賀奈子
 

元のユニットを移転し、リフォームした
AMDA 大槌健康サポートセンター

2011 年 3 月 11 日、東日本大震災から 12 年の月日が流れ、辛いこと、苦しいことも沢山ありましたが、これまでやってこれましたのは、皆さまの心温まる励ましの言葉とご支援のお陰です。本当にありがとうございました。

昨年 12 月はじめに町民の皆さまが集える場所ができたことで、更に各教室の事業が活気付いてきました。今まで道具の運搬、準備等大変なことが多々ありましたが、その場に備えてあると、作業が開始しやすくなりました。3 年くらい郷土(節句)料理教室ができなかったのですが、「そろそろ再開したい」という皆さまの要望が出てきましたので、再開しようと企画しています。

何かに夢中に取り組んでいると、皆さまからヒントをいただき、話が弾み、笑い声や笑顔が溢れる空間が広がります。技術的な物や、物づくりだけでなく、人づくり、縁づくりの大切な場になっているなと、最近感じています。 一人ひとりが繋がって自分が学んだもの、得たものを、自分自身の周りの大切な方々にお伝えする「恩返し」から「恩送り」の場になっていると思います。

一歩ずつと思ってやってきましたが、半歩ずつの時もありました。振り返ってみたら 12 年。今回、建物の外壁の板を修繕しながら、ご支援くださった皆さまの心温かい思いを込めて、釘を打ち、ペンキの色を塗り重ねました。AMDA大槌健康サポートセンターの教室に来てくださる生徒さんたちのご協力により、建物を再建することができました。