フィリピン担当 ブルックス 雅美
現地時間 4 月 26 日、フィリピンの首都マニラの南西に位置するカビテ市にて大規模な火災が発生。AMDAフィリピン支部は地元の医師と連携して情報収集を開始。約 1,000 世帯が被災し、多くの避難者が同市内の小学校に避難している状況を受け、5 月 7 日、同支部は AMDA 本部ならびに現地の団体と合同で、「カビテ市で助け合おう (”Bayanihan sa Cavite”)」と題し、支援活動を実施しました。同日、合計 24 人(フィリピン支部長および副支部長含む医師 14 人、看護師 3 人、薬剤師 1 人、学生などのボランティア 6 人)が活動に参加し、合計 1,089人を無料で診察しました。高血圧、糖尿病などの持病を持つ方々から診察を希望されることが多く、必要に応じて薬やビタミン剤を提供しました。また、今後の生活の再建に関しての不安や、長い避難生活による感染症蔓延への懸念などを訴えられる方もおられました。加えて、今回の診察中に結核の疑いのある方々を見つけ、地元の保健所につなぐことができました。
この日は、医療支援のほか、避難所の子どもたちへのメンタルケアとして、塗り絵やお菓子を渡し、一緒にゲームも行いました。
AMDA フィリピン支部のエルレイ・ナバロ支部長は活動後、「ご協力者とのパートナーシップを通じて、災害時であっても『誰一人取り残さない』という、 フ ィ リ ピ ン 人の『助け合いの精神』は、心の中で息づいていることが再び証明されました。今回の活動に対しご支援いただいた皆様に心よりお礼申し上げます」と話しました。