AMDA理事 難波 妙
AMDAモンゴル内視鏡技術移転事業ならびに救命救急セミナーが2023年11月6日から10日までモンゴル国立中央鉄道病院で実施されました。
◆内視鏡技術移転事業
今回で7回目を迎えた内視鏡技術移転事業は、モンゴルの医師免許のもと、国立中央鉄道病院で内視鏡検査が実施され、AMDA理事の佐藤拓史医師と難波妙が参加しました。患者30人に上部消化管の内視鏡検査を実施する中で、佐藤医師は、参加した医師たちに対し、検査画像を基に診断方法についてそれぞれの判断を聞きながら研修を進め、患者さんには検査結果を丁寧に説明しました。また、日本から持参した大腸カメラのシミュレーターを使った研修も実施しました。
◆救命救急セミナー
救命セミナーには、病院関係者ならびに関係機関の救急医等32名が参加しました。外傷患者の治療は傷病部位によって、診断および治療手技が異なり、様々な知識や医療技術が必要となります。救急医に必要な診断技術や治療法を講義しながら、実際の臨床に即した実践的な診療技術を伝える研修を実施しました。(写真上)
◆モンゴル国立中央鉄道病院との協力協定締結
11月10日、同病院とAMDAは協力協定を締結しました。エルケグル病院長は、「今回の協定は、鉄道沿線に中核病院を複数持つ当院にとって、沿線住民に日本の医療技術を提供する第一歩である」と話しました。