ネパール友好病院
日程 | 病院名 | 場所 (2021 年度) |
患者数 (2021 年度) |
活動内容 |
2008 年〜 継続中 |
ネパール AMDA メチ病院 |
ネパール ジャパ県メチナガル市 |
延べ 約4,800 人 以上 |
【現地での参加者を含めた事業チーム構成】 AMDA ネパール支部 【診療科】一般科 【スタッフ数】20 人(うち医師3 人、看護師3 人) 【これまで】2008 年:在ネパール日本大使館、メチナガル市役所、商工会議所の支援によって設立 2015 年:臨床検査技師のコースを開始 現在は、AMDA ネパール支部、市役所及び商工会議所の共同プロジェクトとして運営 メチナガル市民だけでなく周辺の村々に住む住民が怪我や一般的な疾患のためこの病院を受診、2021 年度は一般外来及び救急外来などで医療サービスを提供した。 |
1992 年〜 継続中 |
ネパール AMDA ダマック病院 |
ネパール ジャパ郡ダマック市 |
延べ 95,000 人 以上 |
【現地での参加者を含めた事業チーム構成】 AMDA ネパール支部 【診療科】麻酔科、一般科、外科、産婦人科、小児科、放射線科、整形外科医、耳鼻科、歯科、眼科 【スタッフ数】225 人(うち医師32 人、看護師70 人) 【これまで】1992 年:AMDA ネパール支部を実施主体として、メチ県ジャパ郡ダマック市でブータン難民と地元双方の医療支援の対象として開設。 1996 年:病院の付属施設として、AMDA 健康科学学院(AMDA Institute of Health Science) が設立。この学院では看護師コース、医療補助師コース、準助産師コース、地域医療補助師コース、臨床検査技師コースを実施しており、毎年各コースに40 人の学生が入学し合計200 人の学生が勉強している。 2005 年:日本大使館からの支援で学院の建物を建設。 2016 年、岡山済生会総合病院にて研修を受け、その後ダマック病院にて佐藤拓史医師(AMDA 理事)による研修を受けた同病院内科医のディワス医師を中心に内視鏡検査も実施、早期のがんを発見するなど、地元の方々の健康維持に貢献している。必要に応じて近辺の村でモバイル医療支援を実施している。 2017 年:在ネパール日本大使館の草の根・人間の安全保障無償資金協力により、ICU ユニットの増設が完成、診療を開始。 【今年度の活動内容】救急外来と入院患者を含む外来患者数は延べ9 万5 千人以上、年間分娩数は約5 千人以上。 |
1998 年〜 継続中 |
ネパール シッダールタ母と子 の病院 (通称:ネパール子 ども病院) |
ネパール ルパンデ郡ブトワル市 |
延べ 45,000 人 以上 |
【現地での参加者を含めた事業チーム構成】AMDA ネパール支部 【診療科】産婦人科、小児科、新生児科 【スタッフ数】181 人(うち医師22 人、看護師68 人) 【これまで】1998 年11 月 阪神淡路大震災後の日本とネパールの多くの支援者の協力により設立された、首都以外では唯一の母子専門病院。設計は安藤忠雄建築事務所がボランティアで協力。 2011 年8 月:新たな周産期病棟の建設を開始、翌年11 月に完成。新病棟では陣痛室、分娩室、産褥室、手術室、家族計画カウンセリング室、新生児集中治療室などを備え、妊娠・出産から新生児ケアを総合的に管理できるよう配慮している。 【今年度の活動内容】延べ4 万5 千人以上の外来患者、入院患者や救急患者が診療を受け、毎日平均8 人の子どもがこの病院で誕生している。今年度は約2,776人の子どもが誕生した。" |
新型コロナウイルス対応したAMDA ネパール支部職員への緊急支援
◇実施場所: ネパール国内◇実施時期: 2021 年10 月
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成:
AMDA 本部、AMDA ネパール本部及び関連病院
◇受益者数: 516 人
◇受益者の声:
「パンデミックの中コロナ感染者の治療にかかわることができたことは誇りに思っている。コロナ感染者の治療にかかわるということはとても挑戦的で危険な仕事だった。このような大変な状況の中治療にかかわったスタッフたちにAMDA 兵庫とAMDA 本部から食料支援をいただき、菅波代表はじめAMDA 本部AMDA 兵庫の皆様に感謝の敬意を表したいとお礼状が届いた。」
◇事業内容:
ネパールでは2020 年1 月23 日に初めての感染者が確認されて以降、新型コロナウイルス感染者数は978,982 人、死亡者数は11,952 人(ネパール保健省、2022 年5 月12 日発表)。ネパール政府は、コロナの感染拡大を抑えるために国内でのロックダウンを繰り返して実施した。
2021 年4 月末から第2 波が起き、政府の病院や私立病院は新型コロナウイルス対応病院となったが、ベッドや酸素が不足し、死者が相次いだ。医療崩壊の危機に対し、保健省からAMDA ネパール支部の病院にも対応するよう指示があり、AMDA ネパール支部の病院のスタッフはコロナ感染者の治療にかかわった。
2021 年9 月にAMDA 本部はAMDA 兵庫と共同で新型コロナウイルス感染拡大期間中に直接や間接的に感染者の治療に医療現場で従事したスタッフのたゆまぬ努力への感謝のしるしとして、医療現場などで従事した、AMDAネパール支部のすべての従業員(AMDA ダマック病院、シッダールタ母と子の病院、AMDA メチ病院、AMDA ネパール事務所やプロジェクトに関わる)スタッフ516 人に1 人当たり3,000 円分の米、豆、油、塩、砂糖などの食料物資を贈呈した。