GPSP支援局 総務担当 ブルックス 雅美
AMDAはこれまでたくさんの方々のご支援とご協力によって、多くの経験を重ねてきました。そこで学んだ様々な知見を、学校での講演や出前授業、本部見学、職場体験やインターン等を通じて伝えることが次世代の教育に繋がると考えています。3月
山陽学園中学校2年生に「人権平和講演会」を実施。3年次に予定されている海外研修を念頭に、生徒たちはAMDAが大切にしている「相手を知ること」や「相互扶助」、更にAMDAのウクライナ避難者支援活動について聞きました。講演会後半には、生徒たちが「今、自分が平和のために出来ること」「大人になってから出来ること」について意見交換を行いました。講演会後、ウクライナのために出来ることを探すようになった人、相手を知るために外国の文化や言葉を勉強しようと思う人などが現れました。また岡山市立石井小学校6年生を対象に行った「国際貢献」に関する講演の中でも、生徒各自が平和のために何ができるかを考え、講演後には学校全体に募金を呼びかけました。卒業式の前日、6年生から「ウクライナの方々が心配です」「早く平和になりますように」と、募金箱を手渡されました。
このほか、「ウクライナ支援のために何かできれば」と、ノートルダム清心女子大学の学生たちがAMDA本部にボランティアとして来てくれるようになりました。
翌月、同大学でAMDA理事が「国際支援活動とボランティア」と題して講義を行った後、AMDAでボランティアを行っていた学生たちが「ウクライナのために自分たちが出来ること」として、学内での募金活動を呼びかけました。有志約20人が集まり、ポスターや募金箱を作成の上、5月に募金活動を実施。AMDAに寄贈していただきました。
4月
AMDA職員が岡山県立大学の3年生11人を対象に授業を行いました。その中で聞いたウクライナ支援のことや、AMDA本部でのボランティア体験を通じて、現在、数人が実際に本部でのボランティア活動に携わっています。5月
5月10日から3日間、岡山市立旭東中学校から3人が職場体験のためAMDA本部へ。AMDAについての説明を聞いた後、物資の仕分け作業や、事業の一環として東北へ送るお米の発送作業に関わりました。また、職場体験中にウクライナの支援活動について学校でパネル展をすることを決定。実際にハンガリーで支援に携わった人たちやウクライナの方たちの話を聞き、展示物の作成を行いました。
6月
7月2日、ハンガリーにて、ウクライナ避難者支援の一環として料理コンテストが開催されます。その際、AMDAの派遣者や現地協力者たちは日本の法被を着用します。それらの法被に、前述の石井小学校、岡山県下の南海トラフ災害対応プラットフォーム参加自治体の中学校、ノートルダム清心女子大学附属小学校、AMDA中学高校生会やおかやまコープの方々が絵を描き、日本語、英語、ウクライナ語でメッセージを綴りました。2月24日に発生したウクライナの人道危機から約5ヶ月、AMDAは多くの学校や団体などを通じ、日本の若者たちが様々な形で表現する「ウクライナの方への願い」や「平和への想い」に触れてきました。「平和のために自分が出来ることを行動に移そう」という気持ちに深い感銘を受けました。私たち大人も、この「平和」と「希望」を当然と思わず大切にしていくということを、これからの日本を担う次世代の人たちを通じて感じました。