岡山県教育委員会World Wide Learningコンソーシアム構築事業でAMDA菅波茂代表と佐藤拓史医師が講演(2022/04発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
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岡山県教育委員会World Wide Learningコンソーシアム構築事業でAMDA菅波茂代表と佐藤拓史医師が講演(2022/04発行ジャーナル春号)

AMDA理事 難波 妙
 
文部科学省の採択事業として、岡山県教育委員会は、未来の岡山と世界の*ウェルビーイングの実現に貢献するグローバル・リーダーの育成を目的とした『World Wide Learningコンソーシアム構築支援事業』を実施しています。これは、岡山県操山中学校・高等学校を拠点校として、その他9校の県立高校と県立中等教育学校、海外姉妹校1校がネットワークを作り、岡山県下の大学、自治体、企業、NGOと連携しながら、高校生自らが考え、学び、主体的に行動し、責任を持って社会変革を実現していく力を備えたグローバル・リーダーの育成を目指すものです。参加生徒は、課題研究などに取り組み、相互交流等を通じて、すべての人が身体的、精神的、社会的に幸福な社会の実現のための方策について探究を深めています。

この事業の一環として、事業協働連携機関であるAMDAから、2月12日、佐藤拓史医師が、オンラインでつながった拠点校、連携校の高校生たちに「ウェルビーイング」と題し、講演を行いました。岡山県立岡山大安寺高校出身で世界各国での様々な活動経験を持つ佐藤医師は、これまでの人生の中で影響を受けた恩師との出逢いや、自分に何ができるのかを考え続けた日々を通しての様々な想いを語りました。佐藤医師が生徒たちに伝えたかったことは、それぞれの経験の中で「想像力と深く考えることの大切さ」でした。「人生は選択肢に溢れている」、「思い込みを越えたところに新しい可能性が広がっている」、そして「人生の最期までどのように生きるかは自分で決められる」というメッセージが込められていました。

 
また、3月5日にオンラインで行われた、『Well-beingフォーラム』では、午前中の課題研究発表会に続き、AMDA菅波代表が「『限りなき挑戦、夢を求めて海外に舞い立つ』〜多様性の共存は総論(普遍性)を前提に、ローカルに考えグローバルに活動をする〜」と題して、基調講演を行いました。「多様性の共存」というAMDAの活動理念の下、人道支援の三原則に加え、プロジェクト実施の三原則「開かれた相互扶助」、「パートナーシップ」、「ローカルイニシアチブ」について、様々な国や地域での支援活動を紹介し、「知識は他人の経験に過ぎない。充実した人生を生きるためには、知識を超えた『知恵』が必要。知識を『知恵』に昇華するために大切なのは経験だ」と語りました。

*肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあること