岡山県新型コロナ感染症療養者一時療養待機所へ看護師を派遣(2021/10発行ジャーナル秋号) – AMDA(アムダ)
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岡山県新型コロナ感染症療養者一時療養待機所へ看護師を派遣(2021/10発行ジャーナル秋号)

プロジェクトオフィサー 橋本 千明
 
新型コロナウイルス感染症の感染拡大「第5波」に歯止めがかからないことから、岡山県に8月27日に緊急事態宣言が発令されました。5月の第4波の際に県が設置していた新型コロナウイルス感染症療養者一時療養待機所を8月23日に再開設することになり、AMDAは岡山県の要請で看護師1名の派遣を行いました。

県内では自宅療養者の数が増加、療養者の中には夜間に自宅や宿泊療養先で血中酸素濃度が下がり、発症して1週間ほど経過[pagebreak]した段階で急激に悪くなる場合もあり、重症化リスクの高い療養者への対応が懸念されていました。待機所では療養者に対して酸素投与、ステロイド療法を行いさらなる悪化を防止し、翌日の適切な療養区分(必要に応じて入院や宿泊療養)につなげ、医療機関や救急の負担軽減を図りました。

医療従事者や業務調整員は県内の医療機関や個人から広く募集され日替わりで勤務にあたりました。前回の経験をもとにマニュアルの整備や改善が行われ、日々業務の流れや対応を全員で確認・整理し助け合いながら患者の療養をサポートしました。一時療養待機所は、感染者数などの状況を踏まえ、9月13日を以て一旦終了となりました。

尚、第5波はお盆時期の人の流れの増加や再拡大の要因とされるデルタ株による高い感染力が感染拡大の要因とされますが、第4波までと比較すると感染者の若年化も特徴で家庭内感染の増加もみられています。