インド・ブッダガヤの学校の生徒にAMDA賞を授与
◇実施場所: ビハール州ブッダガヤ
◇実施日: 2020年12月25日
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成:
AMDA賞委員会5人、ジーナアミタッブ無償寄宿学校
◇受益者数: 10人
◇受益者の声:
「ジーナアミタッブ無償寄宿学校で10年生まで勉強し、2019年から学校の支援でカレッジに通っています。AMDA賞をいただき、とても光栄です。私の家族の収入が5000ルピー/月と[pagebreak]少ないため、参考書を買うことができませんでした。いただいた500ルピーで、もうすぐ受ける試験の参考書を購入しました。ありがとうございました。」
◇事業内容:
2020年12月25日、AMDAはインド最貧州の1つであるビハール州ブッダガヤにあるジーナアミタッブ無償寄宿学校の生徒10人に「AMDA賞」を授与した。この学校では、低カーストの貧困世帯(世帯収入が月約4,000〜5,000ルピー[日本円で約5,000〜7,000円])出身の子どもたち約120人を支援している。
学校の事務局長、理事、校長先生、地元ロータリークラブメンバーなど5人からなるAMDA賞委員会が選出した生徒男女10人に「AMDA賞」トロフィーと500ルピー(約710円)が贈られた。各受賞者は参考書、文房具を購入するなど、勉学に必要な費用の補填に、この500ルピーを使用する予定。
学校の事務局長であるアナンド・ビクラム氏は、「低カーストの貧困世帯出身であり、成績優秀、授業の出席率も良く模範となる生徒の中でも、最終学年である12年生から10人を選びました。子どもたちも本当に喜んでいました。今後の励みになると思います。今、インド全土で保育園から5年生までの子どもたちは自宅学習を強いられています。その子たちのために私たちの学校では、オンライン授業や学校から先生が子どもたちの住む地域に出向いて授業を行う場合もあります。6年生から12年生の生徒は学校に来ることが許されており、勉学を続けている状況です。今回「AMDA賞」を受賞した生徒にはこのような状況下でも努力を続け自分の目標を達成してもらいたいと思っています。」と語った。
AMDAが最初にジーナアミタッブ無償寄宿学校と一緒に活動したのは、2018年のこと。日本のAMDA支援者様からご寄付いただいた衣類などを現地の人たちに配布したことがきっかけだった。加えて、2018・19年に地元ブッダガヤロータリークラブと協力してヘルメットの配布を行った際、地元ロータリークラブとAMDAとのつなぎ役となったのがこの学校の事務局長であるビクラム氏だった。このようなご縁から、コロナ禍でも挫けず勉学を続けている生徒に「AMDA賞」を授与することができた。