GPSP推進戦略局担当部長 岩尾 智子
様々な民族・宗教が混在し多様性に富むアフリカ・スーダンでは20 年以上、紛争が続いていました。一旦は落ち着いたものの2023 年4 月、スーダン国軍と民兵組織(RSF)による衝突が発端となり、内戦が1 年以上続いています。その影響で多くの人は住む場所を失い、日々の生活に困窮しています。
この状況を受け、AMDA はムサ・オマル元駐日スーダン大使を通じて、首都ハルツームにある病院が行う活動に対して資金的支援をしました。この病院は無料で透析を行うほか、内戦による被害の大きかった首都ハルツーム市内10 ヶ所で、何万人もの住民へ食事を提供しています。さらに、病院内にある『アサイダ(Assayda)女性エンパワーメントセンター』では、女性の能力開発を目指した、子どもの医療ケア、応急処置、手芸、食品加工などの講座が開かれています。この支援に対し、オマル元大使からAMDA の支援者に感謝が寄せられました。