AMDA ハイチ支部:ハイチ国内避難者支援活動(2024/7発行ジャーナル夏号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA ハイチ支部:ハイチ国内避難者支援活動(2024/7発行ジャーナル夏号)

インターン 那須 千花

 AMDA ハイチ支部は2024 年3 月10 日から12 日にかけて、ポルトープランス市とデルマ市の3 ヶ所の避難者キャンプにおいて、合計468 人に対し、内科と歯科の診察と薬の処方を実施しました。

 本活動は、AMDA ハイチ支部が2023 年9 月と10 月に実施した避難者キャンプでの医療支援活動に続くものです。2023 年度の3 度にわたる医療支援活動を通して、合計1,670 人に支援を届けることができました。

 ハイチでは武力集団による暴力や占領が長期化しており、本活動は多くの人々が居住地を追われている現状を受け、実施されました。2024年2 月時点で、首都ポルトープランス市には600 人から3,000 人規模の避難者キャンプが38 ヶ所も存在しており、食糧や水の不足、病気の蔓延がみられました。これまで、AMDA ハイチ支部はフォンデネグレ市で移動式歯科を運営していましたが、今回同市から活動の場所が変更になった理由として、周辺地区の占領により活動の休止を余儀なくされた経緯があります。支援を受けた方や関係者からは、活動の継続を希望する声や、初めて薬の支援を得ることができた喜びの声をいただいています。