ホンジュラス・ハリケーン被災者復興支援活動(2021/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ホンジュラス・ハリケーン被災者復興支援活動(2021/4発行ジャーナル春号)

GPSP支援局総務担当 ブルックス 雅美


2020年11月、2つのハリケーンが中米・ホンジュラスを直撃。延べ466万人以上が被災しました。駐日ホンジュラス共和国特命全権大使アレハンドロ・パルマ・セルナ閣下からの支援要請を受け、AMDAは特定非営利活動法人AMDA社会開発機構(AMDA-MINDS)と合同での支援活動を決定。11月から12月にかけ、AMDAMINDSの現地スタッフは、新型コロナウイルス対策を徹底しながら協力団体と連携し、被災された方々に食料や物資の配布を行いました。

その後も、現地協力団体らと協議を重ね、復興支援として、エル・パライソ県テウパセンティ市サラディーノ地区にある小学校の屋根の改修を決定。2月には同地区保健委員会と保健所、大工らとミーティングを実施し、準備を進めています。

また、同県テクシグア市アグア・カリエンテ村では、今回のハリケーンにより、収穫間近であった主要作物がほぼ全滅しました。もともと、この村は乾燥地帯のため作っている作物が少なく、食糧確保が困難な状況であることを受け、2月より被害を受けた農地回復と同時に、乾燥地帯でも多様な作物を栽培できるよう、農業技術指導を実施しています。3月時点で64世帯の農家らが技術指導を受けたいと参加を表明。「災害に強い菜園づくりが食料確保につながること」、「木々を大事にし、作物の多様性を尊重することが重要であること」等の説明を受け、今後6カ月間にわたる作業スケジュールを共有された参加者は、各世帯で土壌づくりを開始。3月に入り、整地などが完了した世帯から順次、種子や苗木を植え始めています。