東日本大震災10年 AMDAオンライン交流会(2021/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

東日本大震災10年 AMDAオンライン交流会(2021/4発行ジャーナル春号)

AMDA理事 難波 比加理


2011年3月11日に起きた東日本大震災から10年、AMDAは緊急救援活動から始め東北3県で復興支援活動を実施しました。そして3月26日の交流会では、復興支援事業に関わる東北の関係者から復興に向けた10年の取り組みについてパワーポイントを使いながら報告がありました。

AMDA菅波理事長から、「これから日本は災害が増える。そのとき、災害の経験者の教訓と経験からくる知恵が生かされる。今後、1)困ったときはお互いさまの精神で災害支援を続ける。2)「オンラインマーケット」として東北の物産販売を東北被災地商店街に呼びかけて多くの商店街が参加できるしくみづくりをする。3)コロナ禍で一同に集まれない状況が続く中、オンライン交流を通してお互いがつながり、離れていても応援できる形を整える。」などの提言がありました。

質疑応答では、「復興グルメF-1大会に参加している東北の三陸沿岸部の商店街と四国の受け口として中心となる徳島県ホウエツ病院とともに南海トラフ災害支援の支援体制を築いていくこと。復興グルメF-1大会のアイデアメニューを商品化してネット販売する。オンラインマーケットで東北の乾物を取り扱うなどで災害時の食糧備蓄も視野にいれる。定期オンライン交流会を開催してネットワークを広げていく。」など菅波理事長とオンライン上で参加者と積極的な意見交換の場になりました。

参加者の声から、「コロナ禍でつらいときこそ、人のふれあいが大切」「オンラインで久々の再会を喜んでいる。東北のボランティアを毎年続けて行くたびに東北の人から「おかえり」といわれるのがうれしい。」「中高生の同世代交流を通して、交流の大切さを学んだ。10年たった今、東北大震災を風化させない。いろいろな人に伝えていくことが防災意識を高めることになる。」などが挙げられました。

東日本10年の間に積み重ねた多くの人の絆をそれぞれが感じる会となりました。