フィリピンでの地震、台風被災者の方々へ支援実施(2020/1発行ジャーナル冬号) – AMDA(アムダ)
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

フィリピンでの地震、台風被災者の方々へ支援実施(2020/1発行ジャーナル冬号)

GPSP支援局 総務担当 ブルックス 雅美

フィリピンでは10月下旬に南部ミンダナオ島でマグニチュード6以上の地震が3回発生。そして12月2日から3日にかけ強い台風28号(現地名:ティソイ)が中部の島々に上陸、各地で甚大な被害を受けました。AMDAは深刻かつ広範囲で被災した状況を踏まえ、発生後に各被災地に調整員を派遣、現地協力者らと支援活動を行いました。

 

ミンダナオ島地震被災者支援活動


被災した子供を診察するAMDAフィリピン医師

2回に渡り岡山倉敷フィリピーノサークルのメンバー計2人をAMDA調整員としてミンダナオ島に派遣。第1陣はミンダナオ島南部のコタバト州マグペット町キナルム村に入り、食糧などの物資を250世帯に配布。この地区は3種類の部族が住む貧しい地区であり、チーム到着時に必要な支援も届いておらず、寄付されたお米がわずかに残っている状態だったため、非常に喜ばれました。また、同州マキララ市の役場に水を提供しました。

その後第2陣はAMDAフィリピン支部や大学、病院などと一緒にマキララ市の4つの地区5つの避難所にて医療支援を実施。合計628人に医師が診察し、必要に応じて薬剤師が医薬品を提供しました。

台風28号被災者支援活動


食糧セットを手渡すAMDA調整員

12月10日AMDA本部より調整員1人を中部のサマール島に派遣。建物も被災し、停電や断水も起きた北サマール州ヴィクトリア町に入り、現地協力者らと2日間で、家が全壊した世帯を中心とした合計993世帯に米や麺、缶詰の食糧を配布しました。

「(今回の活動地のような)地方は支援も情報も遅れている。今回の活動で支援をきちんと届けられたのはよかった。」と、調整員は語りました。