ネパールで研修するシンガポール大学の学生たち
TAPPプログラムは、AMDA、AMSA(アジア医学生連絡協議会)、 AMSA Alumni (AMSA卒業生部会)の三者がパートナーとしてAMDAの経験を次世代に活かす育成事業です。
シンガポール国立大学医学部との本事業は、昨年に続き今回2回目となり、5月13日から6月8日まで同大学の14名の学生がネパールのトリブバン大学教育病院とAMDA ダマック病院でそれぞれの医療専門分野の研修を受けました。またブータン難民キャンプを訪問し、難民医療支援の現場を体験しました。参加者は、「様々な活動の現場を見ることができ、限られた資源、資材、資金、人材を最大限に利用して、医療サービスを行われていることに感動しました。」との声が聞かれました。
また、8月23日、AMSA Japan が主催するJaMSC(日本医学系学生キャンプ)でAMDA 理事、佐藤拓史医師が「海外の医療技術協力及び災害医療支援(地域×国際 活動編)」と題して自身のそれぞれの現場で求められる医療支援の厳しい現状について講演しました。
「医療の専門家として大切なのは、専門知識をしっかりと身につける事に他ならない。」と、言い訳のできない医療現場の厳しさとともに達成感や充実感についてもエピソードを交えながら話しました。参加した学生からは、「被災地やスラム街などで、医者は医者として働くのが当たり前だと思っていましたが、『医者だけど何でもやります』という言葉が印象的でした。経験談だけでなく、先生の考え方やAMDAの理念がお話を通して伝わってきましたし新たな見方を得られた貴重な時間でした。」という感想が聞かれました。
AMDAはこれからもAMSAとの協力関係強化をはかり、次世代の育成に努めてまいります。