広報担当参与 今井 康人
AMDAの難波妙理事(世界平和パートナーシップ構想支援局長)は2019年6月6日、母校のノートルダム清心女子大学(岡山市北区伊福町)で、「他者と共鳴する力〜国際医療ボランティア活動の現場から〜」と題して講演しました。人間生活学部と文学部の1年生約500人が聴講。
難波理事は、AMDAの理念「多様性の共存」や「人道支援の三原則」などを説明した後、ある出来事から人生を考え直す必要性を感じたことがAMDAに入る契機となったと述べました。
豊富な国際体験を基にこれまで出会った世界の女性たちを紹介。「使命を追求するたくましさ」「生きてさえいれば日々は確実に希望につながっていく」「見過ごせば何も変わらない」「共に勤しむ」−ことなどを学んだと紹介しました。
難波理事は在学中、病気や貧困に苦しむ人々に献身的な取り組みをしノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサ(1910〜1997年)の講演を聴いた際、渡辺和子先生(名誉学長)の通訳がまるでテレサ本人が話しているような印象を受け、強い衝撃とともに「語学の原点を教えられた」と話しました。卒業後、JR岡山駅で偶然出会った時も、「渡辺先生の言葉に震えが止まらなかった」と振り返り、「素晴らしい大学を卒業できたことを誇りに思う」と後輩に呼び掛けました。
熊本地震で実家が全壊、西日本豪雨で被害を受けた岡山県総社市に住む難波理事は「災害は他人事ではない」としたうえで、「どんな状況に出逢っても何としてでも生き延びてほしい。生きることは尊い。絶対にあきらめないで!」と訴えました。
難波理事は6月11日にも、英文科3年生約30人を対象に同様の趣旨の講演をしました。