難波 妙

AMDAが2017年から続けてきたモンゴル内視鏡技術協力プロジェクトが、10年目を迎えました。モンゴル国立医科大学、日本モンゴル教育病院の協力の下、基礎的な内視鏡治療やシミュレーターを用いた研修に加え、内視鏡先端治療技術の指導を行っています。この事業では、小倉記念病院消化器内科主任部長の白井保之医師とモンゴル人医師が協力して治療にあたり、食道・胃静脈瘤の治療技術が着実に現地に根付いています。

今回の研修には、近郊から15名の内視鏡医も参加しました。また、首都ウランバートルから車で約5時間、ロシアとの国境に位置するセレンゲ県総合病院では、佐藤拓史理事長と日本モンゴル教育病院の内視鏡チームが、救急医療と消化器疾患への救急対応について講演と実習を実施。約90名の医療者が参加し、活発な質疑応答が行われました。
こうしたこれまでの功績が認められ、昨年の佐藤理事長に続き、白井医師にもモンゴル国立医科大学から客員教授の称号が授与されました。就任式には、同大学の学長をはじめ、これまで共に歩んできた医師、関係者が出席。家族のように喜びを分かち合う、温かく心に残る祝福の場となりました。さらに、AMSA(アジア医学生連絡協議会)モンゴル支部の医学生たちとも交流し、医療技術を通して世界とつながることの意義と楽しさについて、円座になって語り合い、互いの協力に期待が高まるひと時となりました。