スリランカ洪水被災者支援活動(2019/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

スリランカ洪水被災者支援活動(2019/4発行ジャーナル春号)

GPSP推進戦略局担当部長 岩尾 智子


子ども達に学用品を手渡す山崎看護師

発達した低気圧の影響で2018年12月19日から降り続いた大雨により、同月21日から22日にかけてスリランカ北部州にある5県で洪水が発生しました。死者2人、被災者は約12万人に上り、最大39か所の避難所に、多い時で約1万人が避難しました。

スリランカ支部の要請を受け、AMDAは日本から看護師1人を現地に派遣。現地協力団体であるセント・ジョン救急サービス・スリランカと一緒に、先遣隊のニーズ調査情報をもとに購入した蚊帳、学用品、救急箱などの支援物資をキリノッチ県で配布。その後、AMDA単独で地元保健所と協力して被災者健康相談などの支援活動を継続しました。

活動に参加した山崎秀明看護師(AMDA緊急救援ネットワーク登録看護師)より

今回、特に印象的だったのは学用品の配布です。靴に関しては「どこに」「どの大きさ」の「男児用か女児用」が「いくつ足りないか」と具体的なニーズを把握した上で、まさに靴を必要としている児童に配布できました。

さらに、被災地域ではバッグや弁当箱、水筒、ノートを含む学用品が浸水して使えなくなりました。学校が年末休み明けの授業開始日の前日にそれらを子供達に配布できたこともあり、被災した子供達も被災していない子達と同じく通学することができました。

つまり、適切なタイミングで適切な場所に適切な物を支援できました。配布したスクールバックを大切そうに抱えて嬉しそうにしている姿を見たときはとても嬉しくやりがいを感じました。