インド担当 岩尾 智子
井戸水で洗濯物をする村人
ビハール州の農村部では月約470円で暮らす貧困層が33.7%と、全国平均(21.9%)よりも高く、多くの村では農業や日雇い労働で生計を立てています。AMDAが井戸を建設したブッダガヤ地区マティヤニ村ダンプールでも同じ状況です。
村に唯一ある公共井戸は水深が浅いため、乾季には水が枯れます。暑い時には50度近くなる中、村人は近隣の井戸に水汲みに行っていました。大変不便な生活を送っていたものの、経済的理由から新たな井戸を建設できずにいました。
株式会社新通故会長ご令室 樋口様より、株式会社新通エスピー青山様を通じて「インドの恵まれない人にきれいな水を届けたい」という申し出により、AMDAは必要とする村に井戸を建設しました。村のリーダーは、「井戸から小麦畑に水を引いて農業用水として使用し、生活用水として飲料水、洗濯、シャワー、皿洗い、家畜の飲み水などにも使っています。ご支援ありがとうございました。」と話しました。