インドネシア、ロンボク島地震緊急医療支援活動(2018/10発行ジャーナル秋号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インドネシア、ロンボク島地震緊急医療支援活動(2018/10発行ジャーナル秋号)

GPSP支援局総務担当 ブルックス 雅美

 


インドネシア医療チームと菅波理事長

7月29日インドネシア、ロンボク島を震源とするマグニチュード(M)6.4の地震を受け、AMDAインドネシア支部は8月1日、医師2人、AMSA(アジア医学生連絡協議会)のメンバー1人を含む医療チームを派遣、被災者に巡回診療等を行いました。そして彼らの活動期間であった5日夜、同島でM7.0の地震が発生。チームは翌朝マタラム州の病院へ向かい、患者が病院駐車場まであふれる様子を見て、同病院の外科手術に麻酔科医として参加、3日間で約30人の手術に携わりました。

この甚大な被害状況に同支部は2次派遣を決定、手術協力等のニーズを考え、1次チームと交代で麻酔科医3人とAMSAのメンバー1人を7日に派遣。2次チームは病院での手術協力に加え、避難所での診療、物資支援等を実施しました。今回の派遣者は派遣後に「病院勤務ではできない、非常に貴重な経験が出来た」と語りました。

また、16日には菅波茂AMDA理事長とタンラAMDAインドネシア支部長が活動地を訪問、食料や飲料などを現地自治体に支援しました。今回の地震により死者が460人以上、7,000人以上が負傷したと発表されています。更に、9月28日にはスラウェシ島でM7.7の地震及び津波が発生、インドネシア支部と日本からも医療チームを派遣しています。