バングラデシュ担当 橋本 千明
依然多くのロヒンギャ難民が身を寄せるバングラデシュ南部コックスバザール近郊のクトゥパロン難民キャンプは多数の難民で混雑しています。難民の一部は新たに拡張された敷地に移っており、衛生面や水、医療面における支援は常に喫緊の課題となっています。
AMDAバングラデシュは、日本バングラデシュ友好病院や現地銀行UCBと協力して、昨年10月にキャンプ内に仮設診療所を開設。疾病の治療、薬の処方、妊産婦ケアなどを行う一方、心身に障がいを抱える難民にも対応しています。開所以来、受診者数は延べ31,000人を超え、この夏には診療所家屋の移設と建て直しを行いました。また、最近は活動の様子が現地メディアに取り上げられ、障がい者やダウン症の難民に対する取り組みが報じられました。