2017年度年次報告 健康増進 友好病院事業(2018/7発行) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2017年度年次報告 健康増進 友好病院事業(2018/7発行)

ネパール・AMDAダマック病院


◇実施場所 ネパール・ジャバ郡ダマック市
◇実施時期 1992年〜継続中

◇現地での参加者を含めた事業チーム構成
AMDAネパール支部
◇診療科
麻酔科、一般科、外科、産婦人科、小児科、放射線科、整形外科医、耳鼻科、歯科、眼科
◇スタッフ数
159人(うち医師24人、看護師42人)

◇患者数(2017年度) 2万6千人以上

◇事業内容
AMDAネパール支部を実施主体として、1992年よりメチ県ジャパ郡ダマック市で、ブータン難民と地元双方の医療支援の対象として開設した。

今年度の外来患者数は2万6千人以上、年間分娩数は7千人を超えるなど、前年度より増加傾向にある(2016年度外来患者数:2万人以上、年間分娩数:6千人以上)。

今年度は産婦人科医のブダトォキ・ビマラ医師が来岡、2か月以上岡山済生会総合病院にて腹腔鏡手術を中心に学んだ。更に、佐藤拓史医師(東亜大学医療学部教授)がAMDAダマック病院にて同病院内科医のディワス・ラズ・ボホラ医師を中心に内視鏡技術の研修を実施するなど、AMDAを通し医療技術の習得にも努めた。

また、在ネパール日本大使館の草の根・人間の安全保障無償資金協力により、2017年10月にICUユニットの増設が完成、診療を開始した。

 

ネパール・シッダールタ母と子の病院(通称:ネパール子ども病院)


◇実施場所 ネパール・ルパンデ郡ブトワル市
◇実施時期 1998年〜継続中

◇現地での参加者を含めた事業チーム構成
AMDAネパール支部
◇診療科
産婦人科、小児科、新生児科
◇スタッフ数
186人(うち医師24人、看護師65人)

◇患者数(2017年度) 約34,000人

◇事業内容
1998年11月、阪神淡路大震災後の日本とネパールの多くの支援者の協力により設立された、首都以外では唯一の母子専門病院。

設計は安藤忠雄建築事務所がボランティアで協力。毎年3万4千以上の外来患者や救急患者が診療を受け、毎日8人以上の子供が生まれる。

2011年8月より新たな周産期病棟の建設を開始、翌年11月に完成した。新病棟では陣痛室、分娩室、産褥室、手術室、家族計画カウンセリング室、新生児集中治療室などを備え、妊娠・出産から新生児ケアを総合的に管理できるよう配慮している。

 

ネパール・AMDAメチ病院


◇実施場所 ネパール・ジャパ県メチナガル市
◇実施時期 2008年〜継続中

◇現地での参加者を含めた事業チーム構成
AMDAネパール支部
◇診療科
一般科
◇スタッフ数
18人(うち医師3人、看護師3人)

◇患者数(2017年度) 約4,000人
◇事業内容
2008年に在ネパール日本大使館、メチナガル市役所、商工会議所の支援によって設立。現在、AMDAネパール支部、市役所及び商工会議所の共同プロジェクトとして運営している。

メチナガル市民だけでなく周辺の村々に住む住民が怪我や一般的な疾患のためこの病院を訪問。2017年度は緊急外来、一般外来及び入院患者含め約4,000人の患者に保健医療サービスを提供した。