
近持 雄一郎
2025年度、AMDAカンボジア支部は現地チェンラ大学の医学生らを対象に、若年層の健康と医療をテーマとした青少年フォーラムや、災害医療に関するワークショップを実施しました。これらの活動は、若者の健康意識の向上と、紛争や災害時における地域支援体制の強化を目的としています。
2025年7月、第8回青少年フォーラムが開催されました。これは同支部が、チェンラ大学やRCRC職業訓練センターと共催し、カンボジア国立HIV/AIDS・皮膚病学・性感染症センター(NCHADS)等の協力を得て開催したものです。医学生や医療ボランティアら96人が参加しました。今回のテーマは、「グローバル化と科学技術の進展下における若年層のセクシャル・リプロダクティブヘルス」で、若者の性行動や性に関する健康問題について理解を深めました。特に、情報が氾濫する現代において、SNS等からの誤った情報や悪影響からどのように身を守るべきかを取り上げ、主体的に健康管理を行うことの重要性について話し合われました。

さらに2026年2月には、タイ・カンボジア国境地帯での武力衝突によって避難民が発生したことを背景に、有事におけるヘルスケアを取り上げたワークショップが開催されました。これは、学生やボランティア、大学からの要請を受けて実施されたもので、総勢82人が参加しました。専門家による講義では、避難民キャンプで活動する際に必要な知識や、PTSDなど心のケアに関する教育が行われました。
また同支部は、今回の件に付随して、国内外から寄付を募り、食料品や飲料水、衛生用品、テントなどの支援物資を複数の避難民キャンプに提供しました。これらの活動を通じて、学生たちは医療支援の実践的な役割と、人道支援の重要性について学びを深めました。