パキスタン担当 岩尾 智子
2014年6月に神奈川県茅ケ崎市にて、AMDAは茅ヶ崎中央ロータリークラブ、現地NGOのNRSP(ナショナルルーラルサポートプログラム)と「パキスタン家庭健康教育プログラム」の推進について三者協定を締結。以来、パキスタン南部の農村部に住む未婚女性(16〜22歳)を対象に、講義を通じて、衛生管理、応急処置、栄養管理、ポリオを含む予防接種、出産準備、妊産婦ケア、母乳育児、家族計画などの健康に関する知識を広めてきました。
2017年12月にプログラムが終了するにあたり、優秀な成績を収めた未婚女性と講師に感謝の意を込めて、カラチにて優秀賞授与式を開催しました。磯村利和在カラチ日本国総領事、パキスタン・ポリオ・プラス委員会アジス・メモン委員長をはじめ、優秀受講生20名、優秀講師6名、NRSPとAMDA関係者ら48人が参加。優秀受講生と講師に盾と賞状、副賞として石鹸、生理用ナプキンなどが入った衛生キットを主催者側より手渡しました。
NRSP総裁ラシッド・バジュア氏は、「このプロジェクトは未婚女性が健康教育を受けることにより、自身の将来に備えることの大切さをパキスタンの人々に気付いてもらうきっかけとなった。 39名の講師を養成し、講義を受けた未婚女性1,442名のうち1,194名が修了テストに合格するという素晴らしい結果が得られた。NRSPでは“活動対象を未婚女性にする”というコンセプトを他の活動でも応用していきたい」と語りました。