2016年度年次報告 AMDAの海外支部が主体として実施している事業(2017/7発行) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2016年度年次報告 AMDAの海外支部が主体として実施している事業(2017/7発行)

ネパール支部:ブータン難民・ネパール地元民医療支援事業


◇実施場所 ネパール・メチ県ジャバ群ダマック市
◇実施場所 1992年〜継続中

◇現地での参加者を含めた事業チーム構成 AMDAネパール支部
◇診療科 一般科、外科、産婦人科、歯科、眼科、放射線科
◇スタッフ数 132人(うち医師19人、看護師34人)

◇事業内容
AMDAネパール支部を実施主体として、1992年からメチ県ダマック市で、ブータン難民と地元双方を医療支援の対象として事業している。

2016年度の外来患者数は2万人以上。年間分娩数は6千件を超える。ダマックのAMDA病院が、ブータン難民と地元住民のリファーラル病院(上位紹介病院)として機能している。1995年から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の委託事業となっている。

現在、事業は母子健康とHIV/性感染症予防事業、難民キャンプ内のヘルスケア事業、人材育成など他分野にわたる。

また、在ネパール日本大使館の草の根・人間の安全保障無償資金協力により、ICUユニットの増設プロジェクトが継続している。2017年の完成予定。

 

ネパール支部:シッダールタ母と子の病院事業(通称:ネパール子ども病院)


◇実施場所 ネパール
◇実施期間 1998年〜継続中

◇現地での参加者を含めた事業チーム構成 AMDAネパール支部
◇診療科 小児科、新生児科、産婦人科、女性内科
◇病床数 100床(小児科、新生児科、産婦人科)
◇スタッフ数 149人(うち医師22人、看護師51人)

◇事業内容
1998年11月、阪神淡路大震災後の日本とネパールの多くの支援者の協力により設立された、首都以外では唯一の母子専門病院。

設計は安藤忠雄建築事務所がボランティアで協力。ネパール南西部のタライ平野に位置するブトワル市に設置。高い医療サービス提供が定評で、地元からだけでなく100km以上離れた地域から訪れる患者もいる。毎月3千人以上の外来患者に対応し、1日の分娩数は8人以上となっている(2015年度)。

2011年8月から新たな周産期病棟(2階建て)の建設を開始し、2012年11月に完成した。新病棟では陣痛室、分娩室、産褥室、手術室、家族計画カウンセリング室、新生児集中治療室などを備え、妊娠・出産から新生児ケアを総合的に管理できるよう配慮している。