連載インタビュー「支える喜び」シリーズ第13回 おかやまコープ理事長 平田 昌三様 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

連載インタビュー「支える喜び」シリーズ第13回 おかやまコープ理事長 平田 昌三様


AMDAを支えてくださっている支援者の皆様に、インタビュー形式で様々なエピソードをお伺いしている「支える喜び」シリーズ。13回目となる今回は「生活協同組合おかやまコープ」(岡山市北区奉還町)の理事長として、長年にわたりAMDAを支援してくださっている平田昌三さんにお話を伺いました。

大切な組合員との信頼

AMDA 本日はお忙しい中、ありがとうございます。おかやまコープ様とは2007年10月、緊急救援に関する協定を締結し、今年で10年の節目を迎えました。

平田 AMDAとの関わりは組合員の提案がきっかけです。ユニセフ(国際児童基金)とは1984年からともに活動していますが、岡山県の中で国際貢献をしている団体とも手を携えて活動をしたらどうか、との声があり、AMDAと連携の運びとなりました。協定前には組合員とAMDAを知るための学習会を重ねました。おかやまコープの国際貢献のスローガンである「おもいやり 地球市民のパスポート」に沿った運動と言えます。

AMDA 協定締結と同時に「AMDA基金」を設け、毎年10月を「募金月間」としてポスターまで作っていただきました。

平田 宅配の商品注文書、店舗内の募金箱で受け付けています。集まった寄付金はすべて正確に使い道を知らせており、おかやまコープの募金活動は組合員の信頼も厚いと思っています。


心を許し合う関係構築

AMDA おかやまコープ様は東日本大震災でも復興に向けて息の長い活動を続けられています。

平田 「支援を受ける側にもプライドがある」とAMDAの菅波茂代表が話されていますが、私たちが良かれと思うことでも相手には負担になることもある。机上の考えでなく現地で直接、住民とふれあう中で体感することが大切ですね。お互いの心を許し合う人間関係の構築が支援の根底になくてはならないと考えています。今も強く印象に残る出来事があります。おかやまコープのパートの皆さんが東北の被災地に送る支援物資に自主的にメッセージを寄せ書きしてくださったのです。それを見た瞬間、私は思わず震えました。

AMDA 皆さんはすばらしいスピリットをお持ちですね。

平田 (海外で長期的な社会開発事業に取り組む)2007年にAMDAから独立したAMDA-Minds:AMDA社会開発機構(岡山市北区蕃山町)の活躍も素晴らしいですね。支援のお礼としてザンビアの子どもの絵を組合員に届けていただきました。組合員は大変感激し、ファイルにして大切に保存しています。ホンジュラスに行かせていただきましたが、腕輪を現地の子どもと母親に手渡し、喜んでもらった。心の交流が出来たと実感した瞬間でした。

支援者の思い受け止めて

AMDA AMDAの活動をよく理解していただき、ありがとうござぃます。おかやまコープ様は貢献マインドが非常に高い団体と思っています。AMDAと共通する部分も多くあるのではないかと感じています。今後のAMDAのあり方にご提案を頂ければ幸いです。

平田 おかやまコープにも言えることですが、組織が大きくなると結果だけを伝えることになりかねません。初心に戻り、支援者1人1人と向き合い、思いを受け止めることが大切なのではないかと思っています。

AMDA 貴重なご指摘をありがとうございます。一層の努力を重ねてまいります。引き続きご支援をよろしくお願いします。
(インタビュー内の敬称は省略させていただきました)