食糧支援物資を受け取る人とその列
2016年12月25日、台風26号がルソン島の南東にあるフィリピン・カタンドゥアネス島に上陸した後、ルソン島アルバイ州を通過し、大きな爪痕を残しました。
AMDAは現地協力者のフィリピン大統鎖府長官首席秘書官であるメルカド氏の紹介で、カタンドゥアネス州立大学と連絡を取り始めました。被災地域で食糧が不足しているとの報告を受けて支援物資の配布を決定。17年1月11日にマニラ入りしたAMDA看護師は翌12日、カタンドゥアネス州立大学の学長、学部長と現地での活動について打ち合わせをしました。
食糧を購入し、13日に被災が大きかった世帯を対象に、米やコーヒーなどを入れた袋を1セットとして計500世帯に配布しました。
家が全壊した男性は「これまでアバカという植物の葉を山から採取し、販売して生計を立てていたが、台風の影響で採れなくなった。食糧支援は本当にありがたい」と話していました。
■派遣者 岩本智子/AMDA看護師(米国資格)