熊本地震から約1年。災直後からAMDAが活動していた熊本県益城町の広安小学校で3月23日、卒業式が行われ、児童108人が元気に巣立ちました。
式典会場の体育館は地震直後、歪んだ床の上に全国各地からの支援物資が山みとなり、5月の連休あけの学校再開から8月中旬までは、段ボールベットが敷き詰められた避難所となりました。AMDAのメンバーも前震(4月14日)の翌日から体育館避難所閉鎖まで、避難されていた方々のための医療支援活動を行いました。
当初から田中校長先生は「今の六年生を絶対この体育館で送り出してやりたか!」とおっしゃっていましたが、真新しいピカピカの床の体育館での卒業式がかなったのです。校長先生は「全国から支援をうけ、人と人が心を一つにして支え合う事がどんなに大きな力となるか、君たちは身を持って体験した。さぁ次は、君たちの番。周りの人と心を一つにしながら誰かのために尽くし、困っている人を一生懸命支えることのできる、そんな人になってほしい」とはなむけの言葉をおくりました。