「相互扶助ミッション宣言」を採択 AMDAインターナショナルアジア地域支部長会議(2017年4月発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
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特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

「相互扶助ミッション宣言」を採択 AMDAインターナショナルアジア地域支部長会議(2017年4月発行ジャーナル春号)


AMDAインターナショナルアジア地域支部長会議の参加者ら

2016年12月1日から2日間の日程で、AMDAインターナショナルアジア地域支部長会議がマレーシアの首都クアラルンプールで開催されました。会議には12ヶ国から29名の支部長と関係者が出席。AMDAの世界に広がるネットワークをさらに拡大する相互扶助ミッション宣言」を全会一致で採択しました。

具体的には「世界平和パートナーシップ(GPSP)」「南海トラフ災害対応プラットフォーム」「アジア災害ネットワーク」「トリプルAパートナーシップ・プログラム(TAPP)」の四つのプログラムです。いずれも“開かれた相互扶助”の精神を体現した取り組みで、今後のアムダの活動の中枢をなすものです。会議では 菅波茂代表が「より多くの団体と協力できれば、より多くの人のお役に立つことができる」と強調しました。

世界平和パートナーシップ(GPSP)

人道支援におけるAMDAの新しい総合事業。「開かれた相互扶助」、「パートナーシップ」、「ローカルイニシアチブ」という3つのコンセプトの下、これに賛同するプロジェクト実施パートナーと支援者が一丸となり持続可能で平和な社会を実現していくための包括的枠組みです。AMDAの30年間に及ぶ経験を集積した構想であり、将来の指針となるものです。

南海トラフ災害対応プラットフォーム

今後数年以内に高い確率で発生することが予想されている南海トラフ大地震に備えた組織。今回、菅波代表はこの災害に備え、AMDA本部が各地方自治体や医療機関と緊密に連携を図っていることを説明しました。

アジア災害ネットワーク

災害発生時に重要な役割を果たすもう一つの枠組みです。菅波代表は、政府、NGO、医師会が持つそれぞれの強みについて言及し、この三つの組織がそれぞれ連携していくことこそ、発災時の円滑な救援活動を可能にすると述べました。

トリプルAパートナーシップ・プログラム(TAPP)

トリプルAとは、AMDA、AMSA(アジア医学生連絡協議会)、AMSA Alumni Club(AMSA OB会)を指します。AMDAの人道支援分野でこれまで蓄積した知識と技術、経験を次世代に引き継いでいくことを目的とし、三つの組織が連携することで医学を志す若者に、人道支援に携わる機会を与え、実学の機会を提供していきます。