事務局便り(2016/7発行ジャーナル夏号)

第3回南海トラフ災害対応プラットフォーム調整会議を開催
第3回災害鍼灸チーム育成プログラムも同時開催！
AMDAと7団体が大規模災害連携協定
AMDAスリランカ紛争復興支援和平構築プログラムにAMDA中高生会メンバーが参加します！
支援者紹介
AMDA鎌倉クラブ　東日本大震災復興支援「第6回絃伶会筝曲演奏会」開催

第3回南海トラフ災害対応プラットフォーム調整会議を開催

7月9日、AMDAは南海トラフ災害に備えた第3回調整会議を岡山国際交流センターで開き、参加した自治体や医療関係者、財界代表ら約270人が具体的な対応策を協議しました。

議長団は総社市の片岡聡一市長、丸亀市の梶正治市長、AMDAグループの菅波茂代表が務めました。

福島県相馬市長で医師の立谷秀清氏が東日本大震災の現状と対応についての基調講演から始まり、出席した台湾と韓国、シンガポールの代表が「南海トラフ災害に積極的に支援したい」と決意を表明しました。その後、菅波代表は「AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム」の進捗状況について、派遣場所や輸送ルートなどを詳細に説明。「食糧や医薬品、宿泊所などの事前準備と現地との事前交流がポイントになる」と訴えました。

出席者は、南海トラフ災害の対応が緊急を迫られている状況に緊張感を抱きながらメモを取るなど熱心に聞き入っていました。

第3回災害鍼灸チーム育成プログラムも同時開催！

7月8、9日AMDAは災害鍼灸チームの養成講座を開き、全国各地から29人が参加。AMDAグループ代表菅波を始め、東日本大震災や熊本地震で活躍した今井鍼灸師や高橋徳先生、AMDA大槌健康サポートセンターの佐々木賀奈子鍼灸師が講義をしました。菅波代表は、「鍼灸師の方々は被災者の体をさすり、会話をすることで不安を取り除き、体の内側の力を揺り動かす大きなパワーを持っている」と話しました。参加者の皆さまは熱心に耳を傾けていました。

AMDAと7団体が大規模災害連携協定

AMDAは5月末から7月初めにかけ、岡山県内外の7団体と大規模災害時における連携協力協定を締結しました。被災者への緊急人道支援を円滑に進めるのが狙いです。

協定書に調印したのは、
▽NPO法人航空医療研究所(大阪市)＝5月29日
▽国立病院機構福山医療センター(福山市)＝5月30日
▽備前市＝5月31日
▽和気町＝7月4日
▽岡山県看護協会＝7月5日
▽岡山市吉備学区連合町内会＝7月6日
▽学校法人川崎学園＝7月6日
です。

AMDAグループの菅波茂代表と各団体の代表者がそれぞれ協定書に署名、押印しました。菅波代表は「人財育成や国際交流を通し、地域と国際社会に一層の貢献をしたい」と述べました。

航空医療研究所

福山医療センター

備前市

和気町

岡山県看護協会

吉備学区

川崎学園

AMDAスリランカ紛争復興支援和平構築プログラムにAMDA中高生会メンバーが参加します！

スリランカでは1983年から26年間にわたり内戦(主にシンハラとタミル間)が行われました。AMDAは停戦中の2003年から3年間、医療和平プロジェクトを実施し、民族や宗教が違う3カ所で平等に医療と保健教育を行いました。この3カ所はキリノッチ(ヒンズー教徒が多数)、ハンバントタ(仏教徒が多数)、トリンコマリー(ムスリムが多数)です。

2009年の終戦後、AMDAはスリランカ紛争復興支援として、医療活動に加えてスリランカの中学生達にスポーツや文化、宗教の交流を通じて和平構築プログラムを開始しました。開始当初はコロンボで開催し、その後、停戦中、AMDA医療和平プロジェクトを行った地域を中心に毎年3カ所を順に訪問し、相互理解を深め、今後の平和に繋げるプログラムを実施しています。

AMDA中学高校生会は昨年度キリノッチでのプログラムに参加しました。今年度は7月29日〜31日にトリンコマリーで計画されており、メンバー2人が参加する予定です。AMDA中学高校生会は現地の中学生だちと宗教や民族間の対話ならびに交流を深めていきたいと考えています。同世代の日本の学生が加わることでより盛り上がり、スリランカの学生達の緩衝材にもなれることを期待しています。