マリールイズさん(右)カリオペ医師(中央)
1994年ルワンダで3か月間に100万人近い人が犠牲となった内戦が勃発し、AMDAは難民キャンプで緊急医療支援活動を開始。当時、隣国ザイールの難民キャンプまでお子さんと命からがら逃げ切ったマリールイズさん偶然出会い、日本語が堪能な彼女に通訳をお願いしました。そこがAMDAとマリールイズさんとの絆の出発点となりました。
マリールイズさんは、同年12月に家族と来日しました。そして母国に欠けていたのは「教育」だったことを痛感し、日本で「ルワンダの教育を考える会」を立ち上げました。そんな彼女とAMDAが再び手を取り共に活動しています。
マリールイズさんは、ルワンダの首都キガリでウムチョムイーザ学園(幼稚園と小学校を併設、児童数235名)を設立し、子供たちの健康を守るために学校保健の包括的事業(学校給食、保健室、学校健診)の導入に取り組んでいます。AMDAは、マリールイズさんとともに学校集団検診に携わっているルワンダのカリオペ医師の来日研修を計画しました。岡山県国際貢献ローカル・トゥ・ローカル技術移転事業の下、2015年8月から10月末までの2ヶ月間、来岡したカリオペ医師は、各医療、行政、教育機関で学校保健、集団健診、専門的小児医療など多岐にわたる研修を熱心に受けてルワンダに帰国しました。
児童を診るカリオペ医師
現在、カリオペ医師は、母国の行政機関に学校健診の必要性を訴え、同校での検診に取り組んでいます。
AMDAは、世界平和パートナーシップ構想の健康増進分野の一環として、マリールイズさんとともに、ルワンダの発展のために学校保健教育の普及に尽力していきます。