東日本大震災復興支援活動
- 岡山の大学生が被災地でボランティア活動
- 第3回サッカー親善交流事業開催
- 中学生(岡山市立吉備中学校)が被災地視察
- AMDA大槌健康サポートセンターだより
- フライパンで作る天然酵母パン作り講師養成講座in雄勝町
- 第3回復興グルメF−1大会開催
- 被災地間相互交流事業 第1回仮設商店街による情報共有会開催
- 被災地医療機関支援 夏季医療ボランティア派遣
- 災害鍼灸チーム育成プログラム開催
岡山の大学生が被災地でボランティア活動
8月24日から27日までの日程で「東日本大震災復興支援ボランティア活動」が開催され、岡山県内の大学生40人と、県内の企業や大学関係者総勢約60人が宮城県石巻市雄勝町と岩手県大槌町でのボランティア活動を行いました。これは岡山経済同友会と大学コンソーシアム岡山主催の活動で、今年で3回目となります。被災地での受け入れ、コーディネートをAMDAが担当しています。
宮城県石巻市雄勝町では廃校の再生プロジェクトとして清掃活動やワカメ天日干しをするための作業場の草抜きを行いました。思いがけず、地元の方からのねぎらいの言葉とともに手作りの郷土料理などもふるまわれる、にぎやかなひと時となりました。さらに岩手県上閉伊郡大槌町に移動した一行は、地元の方々との意見交換や雨の中での清掃活動を行いました。学生からは「多くのことを感じ、考える機会になった。」との感想が聞かれ、次世代を担う学生の、貴重な体験の場となりました。
雄勝町での廃校再生ボランティア活動を終えた参加者全員で |
第3回サッカー親善交流事業開催
参加者全員で記念撮影 |
2013年8月11日(日)、気仙沼市立津谷中学校のグラウンドを会場に第3回目となるサッカー親善交流事業を実施しました。
これは、「求心力のあるスポーツ・サッカー」を通じて行う交流が被災地の復興への力になると考え、第1回として2011年8月には、被災地3校の中学生を岡山に招へいし、岡山の中学生とサッカーを通じた同世代交流を実現しました。そして、第2回目は同世代交流と被災地間交流というコンセプトを合わせ、宮城県気仙沼市立津谷中学校のグラウンドを会場に2012年11月に開催しました。
第3回の開催当日には朝、ゲリラ豪雨が降り、グラウンドの水抜きが急きょ入ったため、開催が30分遅れましたが、その後、天候にも恵まれ、子どもたちの笑顔があふれました。
参加校は大槌町立大槌中学校、気仙沼市立気仙沼中学校、気仙沼市立津谷中学校、南三陸町立志津川中学校の4校のサッカー部の学生と引率の教諭らで学校を超えた交流がスムーズにできるよう、混合チームを作成し試合を行いました。 はじめのうちは、ぎこちない様子でしたが、ボールを追いかけプレイをすることで、すぐに打ち解け、多感な時期である中学生たちの交流だからこそ感じる絆やエネルギーに、世代を超えて感動が生まれました。
中学生(岡山市立吉備中学校)が被災地視察
大槌中学校で校長先生にお話を聞く 吉備中学生たち |
2013年7月22日から26日の日程で、吉備中学生5名が宮城県、岩手県の被災地を訪れました。これは、吉備学区連合町内会が主催となって行われたもので、現地での受け入れ調整をAMDAが担当しました。
緊急医療支援期に、AMDA調整員として活動した西村輝氏が、中学生の引率を行い、宮城県石巻市雄勝町と岩手県上閉伊郡大槌町を中心に視察やボランティア活動を行いました。雄勝町では、雄勝中学生との交流や雄勝診療所での肩もみボランティア、漁師の作業手伝いました。また大槌町では、大槌中学校を訪れ、校長先生のお話を伺いました。
参加した中学生からは「自分たちにできることは募金ぐらいしかないと思っていたので、こういう機会があって、すぐに応募しました。現地に行けて本当によかったです。」との声が聞かれました。
AMDA大槌健康サポートセンターだより
親子でつくる天然酵母パン教室 |
仮事務所での活動から、もうすぐ半年が過ぎようとしています。地域の方のニーズを反映させながら体操教室、ボクシングを取入れたエクササイズ教室、手芸教室、託児付きのママヨガ教室、フライパンとポリ袋で作る天然酵母パン教室などを実施しています。さらに、キャラ弁サークルなどの企画もスタートしています。
大槌健康サポートセンターの電話番号が変わりました。
TEL・FAX兼用 0193-55-5421
フライパンで作る天然酵母パン作り講師養成講座in雄勝町
石巻市雄勝町では「フライパンで作る天然酵母パン作り講師の養成講座が9月5日からスタートしました。参加者12名が講師を目指して全12回を受講しています。
第3回復興グルメF−1大会開催
2013年7月21日に第3回目となる復興グルメF-1大会が石巻市おしかのれん街で開催され、3県8地域12チームがエントリーし、これまでで最大規模の約3,000人の方が来場しました。
開催前は出店者の方々から「こんなに遠くまで、お客さん来るのかな?」と不安の声も聞かれましたが、開催直後よりチケット売り場や各テントには、全国から訪れた方々で長蛇の列ができ、開始2時間で完売続出となるにぎわいになりました。
来場者の方々からは、「美味しい!楽しい!感動した!」「東北の各地の人と交流できて嬉しい」と、出店者の方々からは、「みんなが美味しいと言って、笑顔になる姿を見て励みになった」「他の商店街さんと関わって勉強になった」などの声を聞くことができました。
それぞれの入賞者が発表されるたびに歓声が湧き、優勝はおしかのれん街の「おしかモビードッグ」が選ばれました。他のチームの入賞を、参加チーム全員が讃える姿に、その場にいた皆が感動し、本大会の意義を感じた瞬間でした。
今回、福島県からの初参加となったTEAM南相馬は、風評被害という問題が根強い中、不安を抱えながらの参加でした。しかしテントの前には行列が絶えず、2位に入賞する健闘で、福島県の多くの人に勇気と希望を届けられたようです。
表彰式後に参加者全員で |
被災地間相互交流事業 第1回仮設商店街による情報共有会開催
積極的な意見交換が行われた |
9月10日、気仙沼中央公民館を会場に『第1回 仮設商店街による情報共有会』を開催しました。「復興グルメF-1大会」の参加者からの「今後の本設に向けての計画及び情報交換などを行いたい。」という声に応え、開催に至りました。岩手、宮城の仮設商店街9ヶ所から20名が参加。4つの仮設商店街の代表者によるプレゼンテーションの後、今後の商店街の在り方や、現在抱えている問題などついて、参加者による活発な意見交換が行われました。今後も定期的な情報共有会を開催していく予定です。
被災地医療機関支援 夏季医療ボランティア派遣
南三陸診療所の皆さんと (写真中央・福吉看護師) |
被災地医療機関支援として、AMDAでは宮城県南三陸町の公立志津川病院および南三陸診療所に対して、春季、夏季、冬季の地元医療スタッフが長期休暇を取る時期に、地元医療スタッフの負担を軽減すべく、2011年の夏季から医療ボランティアを派遣しています。
今回は、3年目の夏季派遣として、8月4日から9月7日までの期間に、医師1名、看護師3名の計4名を派遣しました。
次回は冬季派遣を予定しています。
【夏季医療派遣者 プロフィール】
●山河 城春 :看護師/埼玉県在住(8/4〜9)
●山崎 希 :看護師/岡山県在住(8/8〜15)
●福吉 恵子 :看護師/広島県在住(8/14〜19)
●鮫島 光博 :医師/東京都在住(9/1〜7)
災害鍼灸チーム育成プログラム開催
雄勝町で鍼灸治療の様子を見学 |
AMDAでは東日本大震災の緊急医療支援期(2011年3月、4月)に、鍼灸治療を取り入れて支援活動を行っていました。その際の鍼灸治療のニーズは非常に高く、また得られる効果も高く、被災地における鍼灸治療の必要性を確信しました。現在も被災地の健康支援として岩手県大槌町、宮城県石巻市雄勝町で鍼灸治療を実施しています。
そこで、今後来る災害に備えて、災害鍼灸チームの育成講座を開催することを決定し、7月30日、31日の2日間で実施しました。4名の鍼灸師の方々が全国から参加し、被災地での医療の現状、災害時の鍼灸治療の必要性や、在り方などの講義を受けたほか、実際の鍼灸治療活動の様子を見学しました。参加者からは「被災地で鍼灸が役に立つことが、今回の研修を通して良く分かった。まだ課題は多いが、将来的に、鍼灸師のチームを確立させて、実際の災害現場で活動できるといい。」と感想があがりました。
今後も定期的に開催する予定にしています。