インド ピースクリニック5周年式典とクリニック活動報告(2015/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
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インド ピースクリニック5周年式典とクリニック活動報告(2015/4発行ジャーナル春号)

インド ピースクリニック5周年式典とクリニック活動報告

2014年11月20日、インドのビハール州ブッダガヤにあるAMDAピースクリニックにおいて開院5周年記念式典がおこなわれました。


5周年式典での記念撮影

AMDAピースクリニックは、日蓮宗太生山一心寺にに隣接しおり、海外からの観光客にアーユルヴェーダ治療を提供し、その収益を地元住民の医療サービスに還元していく形態で、2009年に設立されました。2014年からは、地域の妊産婦と新生児に対するケアのニーズが非常に高いこと、また周辺地域の子供の死亡率が高いことなどから、アーユルヴェーダを中心とした治療活動から、母子保健に特化した医療施設として再出発しています。

5周年記念式典には、地元関係者および日本からの事業関係者が参加し、日蓮宗ご住職によって、当事業の発展が祈願されました。また式典後には地元の子どもたちへ、奉納されたお菓子が配られました。


妊産婦を戸別訪問

2015年2月10日から3月3日の約3週間、AMDA看護師がクリニックを訪問し、現地の看護師と一緒に活動しました。女性の社会的地位が低く、教育を受けていない人の多いこの地では、、出産まで一度も医師を受診せず、自宅で分娩する女性がほとんどです。慢性的に貧血の妊婦も多く、ハイリスクの出産や育児になっている現状が見られます。

毎日、現地看護師やアシスタントと共に、コミュニティに足を運び、妊婦の体調や乳児の様子を観察し、衛生面や栄養面などについてアドバイスをしました。さらに、妊産婦や乳児の必要な観察項目や記録について見直し、改善しました。

活動当初は、健診の重要性を理解してもらえず大変なこともありましたが、現在は常時30人程の母親たちの健康管理をしています。

今後は、コミュニティでの保健教育活動などにも力を入れ、さらなる母子の健康改善を目指しています。