パキスタン 家庭教育プログラム 経過報告(2015/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
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特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

パキスタン 家庭教育プログラム 経過報告(2015/4発行ジャーナル春号)


未婚女性を集めて現地調査を実施

2014年6月からAMDA、茅ヶ崎中央ロータリークラブ、NRSPの合同事業として「パキスタン家庭教育プログラム」を実施しています。

これはパキスタンの未婚女性に健康教育を行うプログラムです。2013年9月に行ったポリオの撲滅活動に関する現地調査を行ったところ、ポリオ撲滅のためには母親になる女性の健康教育の重要である判りました。特に未婚の女性に健康教育を行うことは、現在の家族、今後形成される家族の健康管理にもつながり、波及効果も見込めると考えました。

そこで2014年6月に茅ヶ崎中央ロータリークラブ、NRSP 、AMDAで本プログラム実施に向けての合意文書に締結をし、プログラムがスタートしました。

本プログラムの実施対象地区は、パキスタン シンド州タッタ地区を中心とした地域。そこで、さらなる現状調査を行い、住民の識字率、その他の状況を考慮しながら、講師や受講生の教科書を作成。講師の選定も行い、講師を対象とした研修も行いました。

2015年2月にはAMDA看護師がパキスタンを訪れ進捗状況の確認することができました。

文化的、宗教的な背景から、健康教育の受講をするためであっても未婚女性を村の外に出すことを認めない地域も含まれています。この場合でも、強要することはせず、今後、時間をかけて当プログラムの効果を説明し、未婚女性がプログラムに参加する意義や効果を理解してもらうことで、受講できるよう働きかけていく予定です。