救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ネパール訪問記(2026/04発行ジャーナル春号)

あるちゃな ジョシ

ネパール訪問記①:AMDA 神女クラブ:ネパール研修

 AMDA 神女クラブのメンバー(神戸女子大学看護学科3 年生)3 名が、2 月7日から15 日までネパール研修に参加し、西部の都市ブトワールに滞在しました。

 現地では、AMDA ネパール支部が運営するネパール子ども病院、ならびに同病院付属の医療専門学校を訪問。看護学生との英語を通じた交流のほか、学校生活や文化、スポーツについての発表が行われました。

 ネパール子ども病院では、帝王切開術の見学や院内の視察、医療従事者との意見交換を行いました。このほか、ネパール支部や同支部が運営する歯科クリニック、トリブバン大学教育病院、女性のための職業訓練所などを視察しました。

 また一行は、世界遺産である旧王宮広場や、仏教およびヒンズー教の寺院も訪れ、ネパールの文化や習慣に直接触れることで、文化的な理解を深めました。参加した学生は、「今回の研修を通して、医療や教育は制度だけでなく、経済状況や文化、生活背景と深く関わっていることを学びました。この経験を今後の学びや将来の目標につなげていきたいと考えています」と話しました。

ネパール訪問記②:AMDA ダマック病院内視鏡研修

 2026 年2 月24 日、佐藤拓史理事長がネパール東部ジャパ郡にあるAMDAダマック病院を訪れ、現地の医師を対象とした内視鏡研修を実施しました。

 4 回目となる今回の研修には、これまで指導を受けてきた医師を含む同病院の医師6 名と近隣病院の医師2 名が参加しました。上部・下部内視鏡検査のほか、新たな大腸がんの診断やポリープ切除などの内視鏡治療も行われました。

 同病院では、佐藤理事長のもとで研鑽を積んだネパール人医師による後進の指導がすでに始まっています。日本の技術がネパールの医師に受け継がれ、少しずつではあるものの、自分たちの力で治療ができるようになってきました。

◆研修に参加した医師の感想:
「本研修を通じて、より良い診断や治療を提供する能力を高めることができました。今後もご指導いただきながら、さらに研修を重ね、内視鏡の技術を高めていければと思います」

ネパール訪問記③:“ 念願のネパール子ども病院訪問”

 ネパール子ども病院(正式名称『シッダールタ母と子の病院』)は、首都カトマンズ以外で初となる母子保健に特化した病院です。1998 年、阪神・淡路大震災後に日本とネパールの多くの支援者の協力によって設立され、以降、ネパール西部に暮らす妊産婦や子どもたちの重要な医療拠点となっています。

 この度、3 月15 日から3 月18 日まで、大阪府在住の歯科医師、篠原嵩英先生が妹様とともに現地を訪問しました。篠原先生の叔父にあたる故・篠原明医師(小児科医)は、ネパール子ども病院の設立に尽力されたものの、病院の着工を見ずに早世されました。今回の訪問は、篠原先生にとって、若き叔父が夢見た同病院の活動内容や診療を見学するという、大変意義深いものとなりました。

《篠原嵩英先生より、今回の訪問を終えて》

「歯科医師としてのキャリアをスタートするにあたり、叔父の軌跡を辿って『シッダールタ母と子の病院』を訪問しました。私自身の誕生日が病院の着工日と同じで、運命を感じ、長年の夢が叶いました。実際に訪れてみると想像以上に規模が大きく、学校も併設されている点に驚きました。一方で日本と比べ、設備不足も感じました。今後も関わり、支援していきたいと考えています」