広島市北部土砂災害 AMDA・総社市合同 緊急医療支援活動
支援物資を運びこむAMDA山看護師 |
8月20日に広島市北部をおそった豪雨により、広範囲で土砂崩れが発生しました。死者74人、負傷者44人という甚大な人的被害に加え、家屋の被害は全壊133件、半壊122件、ほか浸水被害も加えると4,559件に上りました。(広島県災害対策本部9月19日発表)
このような状況を受け、総社市とAMDAグループとの多文化共生に関する協定に基づいた、合同緊急支援活動を実施することを決定。第1次派遣として、21日には総社市職員とAMDAスタッフらが、総社市を出発して、避難所となっている梅林小学校に向かいました。先に到着していたAMDA看護師に合流後、ニーズ調査や被災者への声掛けなどを実施し、物資の提供を行いました。また、公式の避難所ではないものの、地域の方の避難所になっていた上組集会場には物資が不足していたため、水やカップめんなどを提供し、被災者の方からは「初めての支援です!ありがとうございます。」と感謝の言葉をかけていただきました。
23日には、第2次派遣を実施。同様に支援物資の提供などを行いました。これらの活動を通じて、被災者の心身の疲労に対する支援が必要であると感じたことから、心身の健康回復に効果のある鍼灸治療の支援活動を決定。29日に鍼灸師1人を含めた第3次支援チームを派遣しました。同時期に、広島県鍼灸師会、広島県鍼灸マッサージ師会の2つの地元団体が、避難所でボランティア活動を実施するということから、「ローカルイニシアチブ」として、両団体協力の元、AMDAは後方支援という形で活動を実施することができました。
【AMDAからの派遣者一覧】
今井賢治/AMDA災害鍼灸ネットワーク代表世話人/明治国際医療大学教授/鍼灸師
武田未央/AMDA ERネットワークメンバー/保健師
山河城春/AMDA ERネットワークメンバー/保健師
中川雅人/AMDA職員/調整員
山梨枝/AMDA職員/看護師