緊急医療支援活動
インドネシア・ジャカルタ洪水緊急医療支援活動
多くの人が無料診療に訪れた |
1月15日から降り続いた豪雨により、インドネシアの首都ジャカルタで17日、広域に渡り洪水が発生し、死者は32人、避難民約4万人、家を失った人は10万人以上にのぼりました。
AMDAは、AMDAインドネシア支部、AMSA(※)インドネシア支部と協働で、約20人で医療チームを構成し、被災者への緊急医療支援活動を実施しました。
AMDA医療チームは、1月21日から25日までにカンプン・メラユ地区を含む4つの被災地で、無料診療や食糧物資の配布を行い、600人以上の診療の他、約250被災家族に米・水・油等の食糧パックを届けることが出来ました。汚水による異臭の発生や、降り続く豪雨により、診療場所まで足を運ぶことを躊躇する被災者が多数いる中、チームは、家庭訪問による訪問診療や健康相談を行う等、効果的なサービスの提供を実現することが出来ました。
※AMSA:アジア医学生連絡協議会
AMDA理事長菅波茂が1985年に発足、現在世界22の国と地域の医学生が参加する。
【派遣者名】
・山路未来/看護師/AMDA職員
・アロイシウスシタミ/調整員/AMDA職員
フィリピン・ミンダナオ島台風緊急医療支援活動
子どもたちへのおかゆの炊き出し |
2012年12月4日に発生した台風24号で甚大な被害をうけたフィリピン・ミンダナオ島へAMDA医療チームを派遣して緊急医療支援活動を実施しました。その後、状況を注視していたところ食糧不足や長引く洪水被害が出ていることが確認され第3次派遣を決定しました。
1月27日、フィリピンに到着した第3次AMDA医療チームのスタッフらは、在フィリピン沖縄県人会およびフィリピン軍の協力を得て、ミンダナオ島ダバオ市内ジェードバレー地区で、生活支援物資の配布、文房具などの提供を実施し、また、子どもたちのために、ストレス緩和のレクリエーションや鶏肉と卵の入ったおかゆ125人分の炊き出しを行いました。さらに被害の大きかったエリアに住む住民を対象に、米2kgとシーツを500世帯分を各家庭を訪問して手渡しました。
被災者からは「日本って遠いところからきて、1軒1軒家に来てくれて、手渡してくれたんだよ!すごい嬉しい、本当にありがとう!」という声が聞こえました。
岡山県井原市に住むミンダナオ島出身の大山氏が調整員としてチームに加わることで、地元の被災者の方々の心に最適な活動となりました。
【派遣者名】
・大山マージョリー/調整員/岡山倉敷フィリピーノサークル会長
・福岡賢二/調整員/NPO BERT
・山路未来/看護師/AMDA職員
ミャンマー・メティラ郡暴動緊急医療支援活動
医薬品をメティラ県病院へ寄贈 |
3月20日、ミャンマー中部にあるメティラ郡において、暴動が発生し、周辺地域にも拡大し深刻な状況が続いています。この状況の中、ミャンマー保健省ウィンミン副大臣からの要請があり、メティラ県病院への支援を決定し、28日にはAMDAミャンマースタッフから医薬品や燃料等の寄贈を行いました。
保健省公衆衛生局長から、この早期支援に対する感謝の言葉を頂きました。
・AMDA ミャンマー駐在スタッフ
江橋裕人/事業統括
鈴木 梓/業務調整員
ハイチ大地震復興支援 無料歯科診療
無料歯科検診の様子 |
2010年1月に発生したハイチ大地震の復興支援としてAMDAは、これまでに義肢制作工房の設置、スポーツ交流事業などを実施してきました。
大地震から3年を迎えた2013年1月12日に、フォンデネグ市で、AMDAハイチ支部による無料歯科検診活動を実施しました。フォンデネグ市は医療設備の整った町から遠く、住民は歯科検診を受ける機会が限られているため、村の内外から67人が訪れ、歯科検診のほか、歯科衛生指導や歯科治療なども受けることができました。