AMDA海外支部からの活動報告
AMDAインドネシア支部 口蓋口唇裂無料手術プロジェクト
AMDAインドネシア支部はインドネシア・スラウェシ島のイブンシーナ・マッカサル病院(Ibnu Sina Makassar)、サヤン・ラカヤ病院(Sayang Rakyat)と協力し、口唇口蓋裂の患者に対し無料手術を行いました。今回が初回であるこのプロジェクトは、10月20日、21日の2日間に渡ってAMDAインドネシア支部の医師を含む、医師、看護師、手術助手の協力の下行われました。
口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)は、頭蓋顎顔面領域において最も多い先天異常で、口唇または口蓋に裂のみられる、外見に目立ち、発音や食事に困難をきたす先天性疾患で、日本では乳児のうちに手術が行われます。発生頻度は人種によって著しく異なり、日本人を含む黄色人種における発生率は最も高く、おおよそ出生児500〜600人に1人といわれている。患者は、就職や結婚において決定的に不利な状況に置かれており、手術を受けたのは20歳以下の口唇裂患者16名と口蓋裂患者17名の合計33名。手術後はそれぞれ入院し、必要な術後治療も行れました。
手術を受けた若者たちからは、未来への夢・希望を実現させるきっかけとなる無料手術を提供した医療スタッフらに感謝の言葉が述べられました。
AMDAインドネシアは、2012年11月にも南スラウェシ州パロポ市にて第2回口蓋口唇裂無料手術プロジェクトを行う予定です。