海外緊急支援活動
バングラデシュ洪水緊急医療支援活動
6月下旬から降り続いてた豪雨のため、バングラデシュ北部の広い範囲で洪水被害が発生。家屋の浸水や道路の冠水の被害の他、孤立した集落なども出てきており、被害は広がっていました。この状況を受けて、AMDAバングラデシュ支部、日本バングラデシュ友好病院、日本から調整員1名を派遣し、医療チーム(医師2人、保健師1人、調整員 2人)を結成し、12日早朝、バングラデシュ北部ラングプール管区(Rangpor)クリグラム県(Kurigram)の被災地に入りました。医療チームは巡回診療を実施し、のべ1,155人の診療を行いました。主な症状は風邪、頭痛、身体の痛み、下痢、赤痢、発熱、皮膚の痒みなど。また、地元NGO・AFADの協力もあり、食料(非常食用の米、糖蜜等)、浄水タブレット、ORS(経口補水液)のほかサリーやルンギなどの衣料品などのべ3,000人に支給を行いました。AMDAチームが訪れた時には、北部には支援物資が行き渡っておらず、巡回診療や物資支給の際にはいずれも長蛇の列ができ、チームは大変喜んで迎え入れられました。
■日本からの派遣者
竹谷 和子:調整員、AMDAボランティアセンター参与、AMDA玉野クラブ クラブ長、玉野市在住
グアテマラ地震緊急支援活動
11月7日にグアテマラ西部チャンペリコ(Champerico)の南24キロで、マグニチュード7.4の地震が発生した。AMDAでは、グループ内のAMDA社会開発機構のプロジェクトサイトが隣国ホンジュラスにあることから、AMDA社会開発機構の現地スタッフから成る支援チームをホンジュラスから派遣しました。
11日にグアテマラ入りしたチームは、グアテマラシティで物資の購入などを行い、13日にはトトニカパン県ツァニツナン村でテント14個や寝袋50個を、直接被災者に提供しました。テントと寝袋を受け取った一家からは「地震で家屋が倒壊して、夜には0度近くなるため、寒さをしのぐことができない。テントの支給は本当にありがたい。」との声がありました。またAMDAのチームに同行した、トトニカパン県庁の災害担当者は、「政府の支援は国家災害対策調整委員会を通じて行われるため、地方としては中央政府の判断、命令を待つ時間が長く、今回のように支援団体が直接現地に物資を運搬し、政府の許可を待つことなく住民に支援を届けることができたことに非常に感謝している」と状況を語ってくれました。
■ホンジュラスからの派遣者
陰山 亮子:調整員、AMDA社会開発機構 ホンジュラス事業 コーディネーター
エメルソン・ロドリゲス(Emerson Anibal Rodriguez Cruz):調整員、AMDA社会開発機構ホンジュラス事業 現地スタッフ