2011年度年次報告 海外研修事業(2012/7発行) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2011年度年次報告 海外研修事業(2012/7発行)

2011年度年次報告 海外研修事業

第1 回「おかやま国際塾」モンゴル研修


養護施設での歯科衛生指導

◇実施場所 (国内研修)岡山市(海外研修)モンゴル国ウランバートル市、セレンゲ県
◇実施期間 開講式2011 年7 月17 日、
国内研修2011 年7 月17 日〜 8 月22 日、
海外研修2011 年8 月23 日〜 8 月30 日、
修了式2011 年11 月5 日
◇派遣者
参加者:大学生9 人(岡山大学法学部5 人・医学部2 人・歯学部1 人、川崎医療福祉大学医療福祉学部1 人。川崎の学生は国内研修のみ)
随行者:AMDA 本部職員2 人(難波妙、大政朋子)
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成
AMSA(アジア医学生連絡協議会)モンゴル支部の学生

◇事業内容
「おかやま国際塾」は、AMDA とおかやま国際塾実行委員会が行う事業で、本実行委員会委員長にはAMDA 代表・菅波 茂、副委員長には岡山大学大学院 社会文化科学研究科教授・黒神 直純氏が就いている。

岡山県内の大学生に、AMDA が提唱する「市民参加型人道支援外交」に基づいた国際貢献活動の企画、立案および実施のすべてに関わる機会を提供することによって、国際貢献活動への理解を深めかつ企画および管理能力を身につけた、社会のグローバル化に対応できる人材を養成することを目的としている。

パイロット事業として開始した2011 年度は、9 人(1 人は国内研修のみ参加)の塾生が参加し、7 回の事前研修と8 日間のモンゴルでの海外研修を実施した。

事前研修では、4 講義を受講(市民参加型人道支援外交実践論、国連法、NGO 論、モンゴル医療支援)した上で、塾生たちがAMSA モンゴルと直接連絡を取りながら、ホームステイ先の確保、現地で行うプレゼンテーションの準備、モンゴルの歴史文化の事前調査、サマーキャンプにおける子どもたちとの交流プログラムの立案などを行った。

海外研修では、塾生たちはモンゴルの学生や現地の人びとと8 日間を共に過ごした。一行は8 月23 日にウランバートルに到着し、24 日は駐モンゴル日本大使の表敬訪問、ウランバートル郊外の児童養護施設での歯科衛生指導、25 日はモンゴル健康科学大学での東日本大震災活動報告、弱視の子どもの診断と眼鏡の無償提供の見学、26 日にはカンダン寺で慰霊祭、ハルハ川戦争従軍者との交流を行った。27日と28 日にはロシアとの国境にある児童職業訓練施設でハラ川清掃などのボランティア活動に従事した。29 日にウランバートルに戻った一行は、30 日に帰国の途に就いた。塾生各々が積極的にモンゴルの学生と交流を図ることによって、文化の違いや学生としてできる国際貢献活動の役割について改めて考えることができた。