インドブッダガヤにおけるAMDAピースクリニック事業
2009年11月、インド、最貧州ビハール州ブッダガヤにAMDAピースクリニックが開院してから2年が経過しました。
ブッダガヤは、マハボディ大仏塔を中心とする仏教の聖地であり、世界遺産でもあることから、インドの建築法で大仏塔から半径500mは、仏教施設以外の建築は認められていません。AMDAピースクリニックは、岡山市にある日蓮宗太生山一心寺のご協力のもと、仏教施設附属医院として、インドの伝統医療アーユルヴェーダを中心に診療を行っています。現在は、アーユルヴェーダ専門の医師1名、セラピスト2名、助手3名でクリニックの運営にあたっています。
おもに観光客や地元富裕層に伝統マッサージを提供し、その収益で月に1回は、貧困層、特に少数派である仏教徒が多く住む地域に出かけ、無料診療サービスを行っています。アーユルヴェーダ治療薬が必要な患者さんには一部薬代を負担してもらっています。
本年7月以降の観光客を含む診療患者数は、100名を超えました。11月15日には、菅波代表も渡印し、一心寺の皆さんとともに開所3周年記念式典をおこないました。今後もAMDAピースクリニックのPR活動を通して、地元の人たちのAMDAに対する認知度を高めることをとともに、地元アーユルヴェーダ薬草園と提携して貧困地域での無料診療を充実させ、更には地元医師会、地元大学等との協力を拡大して、子どもを中心としたコミュニティ医療の充実を図りたいと考えています。