AMDA東日本大震災復興支援事業活動報告
大勢来てくださった上棟式 |
佐々木鍼灸師巡回治療の様子 |
岩手県上閉伊郡大槌町で、建築準備を進めていた「AMDA大槌・健康サポートセンター」が11月2日に着工を迎えました。13日には上棟式を行い、昔ながらの餅投げなどを行い、地域住民の方など約70名が参加してくださいました。
AMDA健康サポートセンターとは、「AMDA鍼灸師による鍼灸室」と「フリースペース」を併設した複合施設です。フリースペースは、地域のコミュニティースペースとして、「集いの場」「チャレンジショップ」「サークル活動」「カルチャー教室」「放課後の学生の自習スペース」「宗派を超えた宗教卓話の時間」など住民が気軽に活用でき、「大槌町民の健康を支援する、笑顔が集う場所」をコンセプトに計画を進めています。
また「鍼灸室」では、震災後からAMDAの医療チームに加わり、現在も巡回鍼灸治療を行っている大槌町在住の佐々木鍼灸師が施術を行います。毎月のべ100人程度の治療活動を行っています。仮設住宅に入居後、孤立しがちな高齢者も多く、巡回鍼灸治療で鍼灸師が訪れることは、鍼灸効果だけでなく、安心を届けるという意味でも大変評価されています。同センターは12月中旬の開所を目指して建築を進めています。
また、7月から看護師派遣の支援を実施していた宮城県本吉郡南三町志津川病院に対して、10月からは地元の看護師の継続雇用支援を行うことを決め、同病院に対してその支援金を、看護師の雇用に合わせて毎月贈呈しています。そして12月と1月には、地元の方が休めるよう再び短期の看護師等の派遣を行います。