AMDAの緊急医療支援と被災者の絆−ハイチより
2010年1月に発生したハイチ大地震で片足を失い、AMDAの支援事業で義足を得て、2011年1月にAMDAの招聘により阪神大震災の被災者の方々等との交流を体験した18歳ハイチ人女子学生ガエル・エズナールさんからの手紙を紹介します。
報告記者会見を終え緊張がほぐれたガエルさん(中央)と ハ尾義肢装具士(左)、菅波代表 1月15日岡山 |
皆さま、こんにちは。
私を支え、勇気づけて下さった皆さま一人一人に、お礼を申し上げます。本当にありがとう。日本では、ハイチにいる時より幸せでした。大勢の方が私を手助けして下さったからです。
ハイチは、障碍者にとってはとても往みにくい所です。誰も手助けしてくれませんから。神戸に行った時、1995年1月15日の大地震の後遺症に苦しむ多くの方々とお会いし、共感し合い、たくさんの精神的な支えをいただいたことを思い出します。私にとっては貴重な経験でした。なぜなら、今、私はより良い未来を信じることができるからです。本当にありがとうございます。心から感謝しています。またいつか皆さまにお会いできることを夢見ています。毎日皆さまのためにお祈りしています。「皆さまに神様のお恵みがありますように」と。
足を切断する前と後では大きな違いがあります。義足を使っていると、たくさん歩き過ぎた時は息が止まりそうになります。
最後に、本当に親切なNGOであるAMDAを通じて、私の人生にこのような素晴らしい機会を作って下さった皆さまに、心からお礼を申し上げます。本当に幸せに思います。そして、いつの日か日本の大学に行きたいと願っています。
そして、今日(2011年3月11日)起こった津波で亡くなられた方々に、心からお悔やみを申し上げます。